テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:理屈っぽい時間・・・
ビデオリサーチ(関東地区)の調べで、NHK大河ドラマ「平清盛」の視聴率が、 25日の放送分では12.6%と、今年最低を記録したことが分かったそうだ。 大河ドラマが12%台にまで落ちたのは「武蔵 MUSASHI」以来9年ぶり。
だけどね...少し考えてみて欲しいんだ。 マスコミは、こうして勝ち誇ったようにNHKの視聴率低下を騒ぎ立てるけど、 自局のリアルな競争相手との勝ち負けの方がめっちゃ重要じゃん。(笑) マジで、視聴率を気にしなきゃいけないのは、広告収入で成り立つ民放だよな。 民放が意識しなきゃいけないのは、同じ土俵に立ってるライバル局の視聴率。 ライバル局とシビアな数字比較は、なんで気にしないの?(灯台下暗し?) そもそも、クライアントのないNHKが視聴率を気にする必要性すらないのさ。 NHKのおもな任務は、政治的中立で行政と市民をつなぐ放送ネットワークと、 市民へ情報・文化の配信であって視聴率は関係ない。 ついでにいうと、受信料不払いとか、広告収入で無料化しろ!という人もいるけど、 それは、薄っぺらい知識でインテリぶってる人のエゴだと思うよ。 民放には、必ずパトロンやマスプロがついてるから情報は常に操作される。 だから、全部のメディアが完全民営になったら、大企業と政治の独壇場だ。 確かに、月々お金を支払うのはしんどいけど、みんなが負担してるからこそ、 離島や遠隔地に住んでる人でも、最低限の情報を得ることができてるんだ。 これが、民放には絶対にできない公共性とか公益性というものだよ。 だから足元が見えてないNHKの視聴率報道ってのはかなりイタイ。 むしろNHKは、BBC並のメジャーな放送協会を目指すべきだと砂は思ってる。 NHKが民放化してしまうことに危機を感じるんだ。 砂は、NHKの味方ではないけど、仕事でメディアとは関係してるから、 今、日本の民放メディアはITに食われて劣化してると感じる。 さらに、民放の劣化を加速する原因はくだらないバラエティ番組だ。 視聴率欲しさに、ウケを狙って"バカ番組"を連発した民放は自分の首を絞めているし、 考えれば、それを観て喜んでた我々市民の方も駄目だったよね。(笑) かつて、テレビのお陰で子供は活字から離れた... ゲームのお陰で、外で友だちと遊ばなくなった... ITのお陰で、ネット情報が全部正しいと思うようになった... そして今自由と無法を履き違えてモラルや社会性を忘れつつある。 目から入る情報に、人は踊らされてしまうんだ。 おごる平家も久しからず...なんて揶揄してる場合じゃないよ。 このままだと、正しい放送文化は滅んでしまうし市民は良識が判らなくなる。 それは、回りまわって国が衰えることになる気がする。 小汚いとか、賛否両論はあるけど、砂的には「平清盛」はよくできてると思う。 実際、平安装束は庶民でもあんなに汚くはないけど...(笑) そもそも、ドラマには嗜好がある。皆が歴史好きなワケもないしね。 費用のかかる大河ドラマは、さすがにNHKのお家芸。 大河ドラマはドラマだから、当然脚本があるし、すべて史実に基づくワケじゃない。 だから、観る側にもドラマとして認識する必要がある。 正しい歴史じゃないと不満なら、図書館か博物館へ行けばイイ。 クライアントの顔色を見ながら、費用VS効果を求められる民放には作れないし、 作る必要もないんだ。 民放には民放の役割があって、その役割はNHKとは大きく違う。 それは、企業活動の手助けをしてPRしたり、市民生活の向上や景気を底上げすること。 それと、ときに政治や行政に意見して市民に問うこと。 民放も、激安サスペンスやユル~い恋愛モノや、アホ番組はほどほどにしようよ♪ などと、今日は真面目に論じてしまったけど、砂だってマスプロ業界だから、 行いに気をつけよっと♪(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[理屈っぽい時間・・・] カテゴリの最新記事
|
|