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ないものねだり

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2012.04.06
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カテゴリ:仕事のお話



仕事終わりに、この二年の間の出来事を思い出していた。


二年前、うちの経営状況は完全にボロボロの状態だった。
ほんと、あれから二年も、よくもち堪えたもんだよ。


神戸01


でも何が凄いって、エリカとR子の成長には驚いた。
砂は、能力至上主義者だけど、まず求めるのはヤル気根性
次に頭脳人柄、その次に才能経験だ。


二人の素質には確信があったけど、成長速度は嬉しい誤算。
二人は、まるで"魔物の落とし子"ように育った。(笑)


この二、三年は、うちの事業は縮小気味だった...
二年前、新規事業の準備をはじめて、砂は三社を掛け持ちで働いた。


   神戸02


実は、二年前...
砂は前社長に左遷されて出向いていた子会社から呼び戻されたんだ。
戻って直ぐ、トップに託されたのは本社の経営再建だった。
あのときトップは、もう自分ではどうにもできないと諦めたそうだ。


引き受ける代わりに、砂はトップに条件を出していた。


条件とは、砂に、役員の進退も含め関連会社の人事権を委譲すること。
砂が戻る際、現地採用のスタッフを数名連れて戻ること。
子会社を一つ解体して、余力で、新規事業を行うこと。
そして、前社長のと腹心の追放だ。



こうして、当時わずか入社二年目だったエリカとR子とY香は、
砂と一緒に"地獄の一丁目"を歩くことになったんだった。(笑)


ちょうど、午後から決算の中間報告に目を通していた。
予想はしていたけど、ため息が出るような赤字だった。
だけど救いは、今日、大きな契約が二つのほぼ決まったこと。
震災で、一年遅れた末に、諦めずに準備した結果だった。


「キタぁ~!」って、絶叫したい気分だけど小さくガッツポーズ♪


R子1


電話で、砂に報告してきたR子の声は震えていた。
取引銀行もこれなら納得するだろう... 正直ホッとした。
「ありがとう! お疲れ」というのが精一杯で胸が躍った。
前途に、可能性が見えた気がする。


神戸03


みんなに苦労かけてる... 本当にゴメン。


Y香が淹れてくれコーヒーは、お気に入りのいつものコロンビア。
だけど今日は、何だかスペシャルな味がした。



次週、トップと上層部に報告して、やんちゃ姫二人の昇進を進言するけど、
社長就任のオファーは、今年も断固断るつもり...













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Last updated  2012.04.06 02:21:30
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