カテゴリ:薬になる野草
酸模(すいば)は、タデ科 ギシギシ属の植物。 こういう地味な雑草めいたものをblogに書くと、マニアだと思われるな。(笑) あえて、酸模とは書いたけど、本来は酸い葉(すいば)と書くべき。 けれども、酸模と書いても必ずしも間違いという訳ではないんだ。 何故なら、宝永五年(1708)の「大和本草」では酸模で"すいば"と読ませ、 「和漢三才図会」では、俗称で"すかんぼ"という記述があるそうだ。 要するに、酸模は食用にも漢方にもなる植物などで、取りあげてみた。 確かに、すかんぼとも呼ばれる通り、実際に生の葉っぱは酸っぱい。 酸模は、アジアや欧州にまで分布して、田畑の畦や道端、荒地、野原など、 あちこちで普通に見られる植物で、同属の羊蹄(ぎしぎし)より少し小さい。 えっ?羊蹄を知らないって? あらら...(汗) これが羊蹄(ぎしぎし)だよ。 とにかく、春の開花する時期に地下茎を採取し干して乾燥したものを、 和漢では酸模(さんも)と呼び、クリソファン酸を含んだ生薬となる。 和漢として服用する場合、1日10~12gを0.5リットルの水で煎じ、 一日三度に分けて服用するとイイらしい。 近年の薬理研究によって、癌に効果があることで知られている。 乾燥させた根茎は、収斂、利尿、緩下の作用があって利尿、便秘、胃出血に効くし、 乾燥した花穂と全草を刻んで、熱湯を入れてお茶のようにして飲用すると、 同じく利尿、健胃、整腸、抗癌作用があるそうだ。 食用にする場合は芽を採取し、塩茹でして冷水でアク抜きをして味噌、酢、みりんで和える。 ただし、シュウ酸を多く含むため、肝臓の弱い人は食べ過ぎに注意。 別に、食べたいとは思わないかな...(笑) 緑の草が生い茂った休耕田では、酸模の鮮やかな赤は目立つし、 陽に照らされて、春風にゆらゆらと揺れる姿は何となくセクシーで美しい♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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