結局は覚えないと。
学生時代に誰もが必ず一度は耳にしたことがあるでしょう言葉遊びがとても得意な「彼」のことを・・・そう、暗記モノの教科には欠かせない存在、『語呂』です。彼は「スマートかつ強引」がモットーだと中学3年の時に教えてくれました。日本史を例にあげると(注:彼は世代や土地によって変化するみたいなので多少違いがあると思います)645年 大化の改新「虫殺し(645ろし)」これが彼との最初の出会いでした。彼の凶暴性が伺えます、なんたって一言ですからね。645年は表しているけれど大化の改新には一切触れていない。歴史が進むにつれ、彼も少しコツを掴んでいったようです。794年 平安京に遷都「鳴くよ(794)鶯、平安京」要点も押さえつつ、美的感覚も垣間見ることができますね。1192年 将軍源頼朝が鎌倉幕府ひらく「いい国(1192)作ろう、鎌倉幕府」彼の傑作とも言うべき作品ですね。スマートにまとめながらも彼の意気込みも感じられます。その後も彼は年代と出来事をスマートに、強引に料理していきます。余りにも強引すぎた彼を覚えています。1232年 御成敗式目唐突かつ一方的に、簡潔に復習しますと、御成敗式目とは鎌倉時代に制定された武士政権のための法令のことであります。執権であった北条泰時が中心になり、太田康連、斎藤浄円らの評定衆の一部との協議によって制定され、条文は51ヶ条あるそうです。彼はこう言いました。「日に三人(1232)は、ご成敗!」一日に三人は斬っちゃえと。こんなことしてたら室町幕府ができる前に日本人いなくなるぞっていうくらい強引な仕上がり。これだけは今も忘れられません・・・要はインパクト勝負だっていうことを彼はいつのまにか学んだのでしょう。確かに彼は凶暴だったり、強引で無茶を言うことはありますが学生の味方であることには変わりないので仲良くしてあげてください。「彼」のおもしろい「目撃談」お待ちしてます。 今日の1曲:「雑念エンタテインメント」RIP SLYME