葉隠餡

本日、会社を早退して社会保険事務所へ行ってきた。まァ、その窓口の方と思わず話し込んだのだが・・・
「正直言いますとこの街は本当に保険未加入事業者が多い」という内容を言っていた。本来入らなくては行けない事業所が労働者数などをごまかして保険未加入にするということだ。（多分）
ふと・・・あれから2年も経つのだなと思った。
2年前の2月、私は今の彼氏と二人で社会保険事務所に行った。彼氏は「社会保険に加入してくれない」という理由、私は不当解雇をうけ、社会保険を遡って請求する為に社会保険事務所の窓口を訪れた。
そこで私達はあまりに悲しい事実を知った。
私がいる営業所は本来15名前後の従業員がいたのだが、社会保険事務所に登録されている従業員はその半分以下の人数だった。私の会社は･･･かなりの人が知っているであろうというかなり大きな会社だ。人に言えば「いいところに勤めたねぇ」といわれるような会社った。だが、現実は･･･私達は本来あるべき権利をつけてもらえなかったということだ。（会社とは何度も話し合ってきたんですけどね、その件で）
私達は･･･労働者でもなかったのかと。
しかるべき所に登録されていなかったというのはどういう事かと･･･
私達の存在は幽霊みたいな物で、幽霊がお金を運んできたということか･･･と（苦笑）だが、当時、やっぱりある程度予想していたとはいえ、悔しかったな。不当解雇の件と重なっていたのもあると思うけど。


話が横道にそれたが･･･
「正直言いますとこの街は本当に保険未加入事業者が多い」という窓口の女性の方の言葉を自分の肌でとても実感している。
今日、手続きをしながらあれから2年が経つのか･･･と思った。
この街はなんにも変わってはいないな･･･と思う。
今日の手続きにきた理由だってそうなわけで。





今日、社会保険事務所を訪れたのは去年、社会保険加入期間に国保を利用してしまったのだ。（パン屋でバイト時代の話）

＞「私は国保だと思っていたが、実際は社会保険にすでに切り替わっていた」のです。でも、私はそれを知らされず、国保だと思って病院へ行きました。本当は社会保険加入なのに、国保の保険証を使って。（社会保険の保険証は届いていないし、社会保険に切り替わったなんて知らされていなかった）
過去ブログ→「いつでもいい支払日?」より。

って事です。そして、役所と「いつでもいい支払日?」であれやこれやした後も、再びあれやこれやで大変だったのですが、やっと社会保険事務所へ手続きに行けるだけの書類が整いました（3週間以上かかったな）
本来なら、初日から保険をかけるべきなのに、何故か2ヶ月ごとか行ってる時点でおかしいけどさ、まぁ、このパン屋も相当酷かったわけで･･･
でも、やっとこれで全てのお金を取り戻す手続きが完了しました。
1万2千円ぽっちだけど、私には大金。





帰り道、久しぶりにお日さまの下を歩きました。
暖かな･･･まるで秋とはるが混在したかのような日差しの中、30分以上かけて歩いて帰ってきた。



あれから2年。
彼氏は今でもその職場にいます。
私はその職場を去りました。
時々･･その職場を見て思います。
「私は正しかったのだろうか」って。
正しいはずなんです。
本来もらえる権利を貰ってなかったのだから。
残業、社会保険、雇用保険等を下さいといっただけだ。



ああ、もう2年も経つのか･･･と思う。
当初は好きな場所を失いショックだったが、今はあまり未練が無い事に気がついた。月日が流れるというのはありがたいことだと思った。