葉隠餡

夕方から雨。この雨は明後日まで続くみたいだけど･･･
3月に2日続けて雨が降ったりすると「ああ、冬から春への変わり目か」と思う。


1か月前、家の中がマイナスでトイレの床は薄氷が張っていたのに（我が家はユニットバス）今では家の中の温度が10度はあるモンな…おまけに明日は雨だよ、雨。それも予報によると丸2日間が雨。
私の予定は明日休み。明後日は次の派遣先に訪問予定（見学会兼面接）なのに雨かよ･･･と。スーツの上に着る春用コートなんかないぞ。困ったな･･･（￣～￣；


世間では梅の花が１輪咲いたとか咲かないとか。ハァ、そうですかと。
雨降ってるんじゃ、梅の花じゃなくて家で白い御飯に梅干を乗せて眺めて暮らす方がよっぽどいいんじゃないかと。




今回、５回目の冬が去りつつあるが、今年は少し冬らしい冬かな･･･と思ったが、やっぱり冬は感じてるようで感じれなかった。雪もなくただ寒いだけで、その寒さもマイナス１０度とかなるのに何故か中途半端。
体で四季を感じて動いてきた数十年。長野に来て5年弱。実は精神的に優れない。理由の一つには「体が季節を感じない」からというのは自分でわかっている。
その・・・どうしても雪のない風景。いや、白馬に行って雪をみた。雪にふれた。でも、なんか自分の知ってる雪と違うんだよね、白馬の雪は。自分にとって冬を感じる雪でなかったんだ･･･
去年は真冬に実家に帰った。そのとき「ああ、冬だ!」と思った。空気が違う。空が違う。匂いが違う。そして兎に角寒さの質が違う。わずか数日の滞在で雪を感じてきた。でも、今年は帰る事が出来なかった。
松本にも雪が降ったが、その光景と肌で感じたものは「初冬」と「雪溶けと春混在」の物であり、「真冬」等ものがすっぽり抜け落ちている。
自分にとっての冬が･･･見つからない。


今年も冬を見つけれず、春がやってきても季節をうまく感じ取れないのだろうか･･･と思う。だから必死にあるくし写真を取ったりとか動機付けをする。だが、本当はもっと自然に感じたいと思っているのだが…




最近、１年どころか数ヶ月、もっと細かく言えば･･･１週間や１日のメリハリが無い。いや、１分１分のメリハリがない。
今日、ニュースでイージス艦と漁船の衝突事故が１ヶ月･･･と言う話をしていたが、ここまで時間と言うより、世間とかの感覚と遠ざかってしまった自分に気がついた。最近、よく人に「ぢゃるさん、最近おかしいですよ」と言われるのだが、やっと自分でどこか世間のレールに大きくズレつつあると気がつき始めた。


今回の雨は恐らく完全に冬の終わりを告げる雨だろう。
冬、到来しないまま５回目の冬も終わってしまうのか･･･と。
自分の体のパーツが抜け落ちたままのような気分である。