葉隠餡

この話は最近回転寿司にいった際にちょっと思ったことからスタート。

〔前編〕飲食店と外国人～日本の店員が意思疎通できず困っていたこと～
〔後編〕飲食店と外国人～コンビニ時給以下で働く自分が思うこと～


この全・後編と番外編ということで締めくくりたいかと思います。

ってか、どれだけ回転寿司で引っ張るつもりなんだよ、私は＾＾；
でも、1年弱で寿司で思ったことなのでね。。。書いておきたいかと。



数年前から知人や美容師、飲食店関係者に「手ごろな値段でいい店がある。一度行くべき」といわれている回らない寿司屋がある。
でも、私はこの街の寿司屋で本当心からいやなことがあり、もともと寿司より刺身がすきなのもあって、寿司屋というものに行かなくなったんだよね。経済的な理由も大きいけれど、それ以上に価格と味を見出せないというのか。好みの問題だろうが。
しかしそれだけ評判よいようだし一度は・・・と思っていた店。

そんな矢先、Tログなる飲食店のレビューサイトでこんなのを見つけた。内容は大将と客の会話らしい。
この街の人気店の回らない寿司屋にも外国人客が増えている。外国人はひたすらデラックスを繰り返すので高価な握りを沢山出したらお金が払えない外国人観光客が続出。そういう人たちは回転寿司にいけばいいのだと大将が語ったという。
それを書いてるお客さんも同意見であり、正直な心情が書かれている話。
→★


正直、私はこのレビューを読んでこの店に行くことは自らの意思では金輪際無いと思った。誰かが奢ってくれるならあるカも知れないが、必ずこのことが頭を過ぎるであろうと。
とてもがっかりしたのが正直な感想だ。



日本の「時価」というシステムを悪用してるように思えるのだが？
単なるボッタくりにみえるのは私だけであろうか？

日本料理、文化の高飛車な考え方に思える。教える気など無い。
いや、そもそも勉強して敷居をまたげということだな。しかしそれをさりげなくおしえたり、お客さんに「美味しかった」といってもらえるようにするのもまたひとつのあり方でないかと思うのだが。
確かに言葉の壁はある。でも、数字は電卓を叩く、紙に書くなどあるだろう。まして相手の要望に任せてどんどん握り、それは相手の要望を確かに満たしている。しかし最後は払えない可能性があると認識して続けるこの行為。
書いた人はその後「同意見」と書いた後に話はもう少し続く。

＞郷にいれば○に従え！
＞世界共通の認識を持たない中○人は来るんじゃねぇ〜ぞ！


なるほど。。。
これは寿司屋とこの客の本音がよく現れていると思った。


日本人だってはじめてがありますよね。
興味本位で敷居をまたぐなってことか。勉強したってわからないこともある。
店はそういう人にも手を差し伸べてほしいと思うが、店からすればそれらの人たちは上客ではないよな、間違いなく。来てほしくない客なんだろ。
これは外国人だからそういうことになったのだとは一概には言えないと思う。日本人だって同じようなことになりかねないと思うのだが。


この、払えない外国人の人たちがその後どうなったかは知る由も無い。
仮に店がお客さんに「払わなくていいよ」とキップのいい提案をしているならその話は美談として載せてるだろうな、お店のことを気に入ってるようだしね。ただ、その後のことが書いてないということは、おそらく店のマイナスイメージで載せないと判断したか、またはサイトから削除要請でもきたのか・・・払えないほど注文した人たちのその後。それはあくまで私の中で勝手にそうぞうした推測の話であるとはもう一度はっきり書いておく。


私もこの話の前・後編ではっきり外国人が苦手と書いた。出来れば一生かかわりたくない理由だってある。海外に行きたいなんて思わない。パスポートどころか免許すら持ってない。今時ね。
でも、今回の話をよみ、同じ日本人として大変残念に思った。また、私は寿司屋というのは時価とかいても予算を相談したり、相手の懐を見たりして加減してくれたり・・・・そういうのを含めての技術・経験・サービス料だと考えていたが、この考えは完全に間違っていたようだ。

回らない寿司屋とは。
懐にたんまり金を入れ、しっかり勉強をし暖簾をくぐるべき店。そして大将をおだてないと大変高額な金額を請求される店。そして外国人には冷たい。


この話から学んだこと（笑）


確かに外国人も回転寿司感覚で来たのかもしれない。言葉も通じずお任せにしたかったのかもしれない。言葉がすれ違った？仮にそうだとしてもこのように大将が客にそんなことを話す必要があるのだろうか？まして一人や二人じゃないんでしょ、払えない外国人が。間違っても善意ある話だとは思えない。何故ならそんな外国人は回転寿司へいけと語ったと書いてるのだから。
なんだかさ、回転寿司を見下すような発言に捉えられても仕方ないんじゃないのかな。
例え、この話が又聞き状態でもね。この人の話、まんざら創作でもなさそうなんだよな。。。まったく知らない人だけど。


そもそも「安い、手ごろ」という言葉がよくあるが、人によって安いとか手ごろな価格はまるで違う。同じ店の同じ商品に対して「安い」「高い」と思うのは人それぞれ。まして寿司屋の時価。これは経験を積まないとわからない事だ。いくら勉強してこいといわれても日本人ですら敷居が高い寿司屋。海外の人なら勉強するたって勉強するっていってもどうすれば？なこともあるだろう。

心が痛む話であった。
折角日本に来てくれたのに。私は国内旅行専門だが、旅をするものとして本当に残念な話であった。


〔番外編2〕飲食店と外国人　～郷に入らば郷に従え!!?～〕に続く。