2009/09/05(土)18:14
徳川無頼帳 「聖母マリアの涙」感想
花魁道中の最中、心の臓の発作で倒れた里尾太夫の簪には、クルスが隠してあった。
太夫はその場で死亡。
考えられるのは直前口にした甘酒だが、皆飲んでる。
病なし、傷なし。
自由意志で墓参りに行った染野井太夫は、何か関連があったのか?
里尾太夫は仕入れ金なしの女郎。
隠れキリシタンだということを隠すため、7年前自分から吉原にやってきた。
伊達藩の家老は馴染みの太夫が死んだ途端染野井太夫に乗り換えるが、今度はその染野井太夫が頓死する。
見張りがついていたのに、何があったのかまだわからない。
染野井も、同じ簪を持っていた。
どうも、2人は姉妹らしい。
信綱公が愛したいろは姫もキリシタンだった。
7年前、東北の隠れキリシタン100人が処刑されるという事件があり、幻之助はその仇をうつことを姫に誓っている。
2人の死化粧をした、京舟のお浜という女が怪しいと睨む幻之助。
2人の妹であるいすずは「客がつかない。伊達藩のお偉いさんを紹介して!」と泣きつく。
彼女たちも目的は、奪われた1万両ではなくついでに奪われたマリア像だった。
正体を暴かれたお浜は舌を噛んで自害。
さあその男は腹を斬れるかな。
キリシタンは不殺なので当人だけは斬らない、というのもおかしな理屈だが……とにかく聖母マリア像はモニカに、そしていろは姫に渡り、幻さんは夢の中の恋人に皮肉を言われてしまうのだった。
そーか、吉原住まいを内心申し訳なく思ってるのか……。