大江戸捜査網 「悪を斬る料理人 華麗に登場」感想
新・隠密同心登場!その名も左文字右京だ!いや、顔は忘れてもこの名は中々忘れないわ。(この濃い顔をどうやって忘れるんだ、とかなしで)しかし結構長いことやってたんだね。音さんと人気大差ないのか。若い御家人風の男2人が、殺されて発見される。身元は判明した?が、親たちは2,3日前に当人は病死、既に養子を届けていると主張。その養子っていうのは、どちらも金持ちの町人の息子だった。御家人株が千両か。まあそんなもんだな。しかし人の命が千両は、妥当といっていいのか否か。作戦会議の最中、「御前の紹介で」桔梗屋にやってきた板前の清次郎。行きつけの店が焼けて、新しい勤め先を世話して貰ったという。料理の腕に不満は無いが、しかしここ既に一般客が全くこない店なんだよね。なにせしょっちゅう刺客が殴りこんでくるし。その清さん、芸者・静香とその息子が襲われたのを助ける。そして子供と遊んでやる、料理を作るといった口実で居座るのだが、怪しい連中が見張っているので帰るに帰れない。2人は侍の出で、母はそれを多少意識して育てていたが、息子は侍を嫌っていた。静香は船出奉行の息子の嫁にいったが、1年前に遂に追い出された。跡取り息子が生まれて6年もたったらいい加減姑も折れるものだが、肝心の亭主が弱気でどうにもならなかったらしい。その頼りない息子も鬼の姑も死亡、舅は孫の行方を捜すことにし、養子縁組の話はきっぱり断った。いや、あんたがしっかりしてれば孫を手放さずにすんだんだが。しかしこれはいい鴨だということで、諦めきれずにいる連中がいるわけだ。何せ2千石、しかも船出奉行という地味に美味しい(抜け荷ができる)ポジション。流石に毎回殺すのはまずいしな。…………船出奉行って世襲だったっけ?清次郎=左文字右京はテスト期間を終え、無事隠密同心に。しかし皆で白装束ってどうなんだ……帰るまでには返り血で真っ赤になるだろうに。「清さんは、上方に帰った。女房が急な病にかかったそうでな」見え見えの嘘をつく旦那。そうか、そういう雰囲気だったのか……。静香は嘘だと気づいたが、わが子を町人として立派に育てて生きます、と伝えて帰って行く。爺さんは孫に会えないままか。自業自得だけど。