必殺仕置人 15話「夜がキバむく一つ宿」感想
本日のお仕事は開始5分でおしまい。借金を踏み倒し店を潰し娘を身投げさせた悪党たちはあっさり成敗されたが、あいにくここは江戸の外。急いで帰りたいのに、雨で川が渡れず、脛に傷持つ身と疑われるのを覚悟で挑んだ山の化け物屋敷には、どういうわけか客人が一杯。またまだ増えるぜ!とりあえずしょぼいトラブルをでっちあげたが、仕置きの噂はここまで追って来た。幸い隠密の仕業となっているが、どっちにしろ探索の手はすぐ伸びてくるだろう。噂を運んできたびびりの飛脚とか、兄妹と称する武家の二人連れとか、博識の百姓とか、どいつもこいつも怪しい演出だ。と思ったら、黒幕と実行犯がどうどう提示。隠密を逃がすわけにいかないから、全員殺してしまえという事情まで明かされる。土砂降りの中、一人になった男が殺され、飛脚はパニックになるもどうにもならない。何処にも行けないから此処にいるんだもんな。そんな中でもいちゃつく連中もいれば初孫で頭が一杯の爺さんもいるというのに。だが爺さんも殺され、娘に孫の名前を伝える礼金が託された。そんな中、戻ってこない二人に江戸の八丁堀たちはどうにも落ち着かない。爺さんの死に堪忍袋の緒が切れたプロ二人、真犯人をあぶりだすため単独行動を決意。殺人者たちが退場すると同時に全ての真実が暴かれ、結局最後には誰も残らない。