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カテゴリ:韓流ドラマ&映画
昨年もいろいろなドラマを見たな~としみじみ思う年明けです。
見たドラマ13本、韓国ドラマオンリーという 厳選しての13本で、特に『王は愛する』、『マイ・ディア・ミスター』は心に残る珠玉のドラマになりました。 昨年見たドラマについては、また後日にご紹介するとして、最近見終わったばかりの『輝く星のターミナル』について書こうと思います。 このドラマ、邦訳タイトルがダサすぎて損をしているんじゃないかな~と思います。 原題は『여우각시별』(キツネ嫁星) これだけでは、意味が分かりませんよね。 分かりやすい解説がKstyleさんにあったのでお借りしますね。→ココ そこからの抜粋です。 アニメーション予告動画 特に今回公開したアニメーション予告映像には、“キツネ”が仁川空港第2ターミナルの形を象徴するという説明とともに、星たちが降って離れる場所でとめどなく嫁を待つ“花婿キツネ”の純愛が描かれ、作品に対する好奇心を刺激する。出会いから別れ、嬉しさと悲しさが共存する特別な空間“空港”で「キツネ嫁星」に関連したどんな童話のようなロマンスが繰り広げられるのか、期待を集めている。 ドラマの舞台が仁川空港第2ターミナルで、そこがキツネの形にいていると言うところからのネーミングのようですね。 ~ストーリー~ 憧れの仁川空港に就職して1年のヨルム(チョエ・スビン)は、仕事で失敗ばかりのトラブルメーカーだった。旅客サービスチームに異動した当日も遅刻する。そんな彼女の指導係になったのは、新入社員のスヨン(イ・ジェフン)だった。 不愛想なスヨンに反発するヨルム。最悪の相性のように見えた二人だったが、ヨルムは、1年前彼女を自動車事故から救ってくれた人がスヨンだと気付く。 多くの人々がやってくる仁川空港ではさまざまな事件が起こる。ヨルムとスヨンは仕事をこなす中で距離を縮めていくが、スヨンには秘密があった。 ~感想~(ネタバレあり) けっこうはまってグイグイ惹きつけられて見ていたんですが、最終回で冷水を浴びせられたような気がしました。 障がい者の恋愛という、なかなか重いテーマを取り上げていて、韓国ドラマは攻めているな~と思っていたんです。 障がい者といっても、スヨンはウェアラブルのおかげで見た目は健常者と変わりなく生活しています。機能に至っては、むしろ健常者以上の能力があり、そのおかげでヨルムを何度も助けることができます。また空港でのトラブルも解決していきます。 なので見ている私も、スヨンが障がい者だということを忘れて、ドラマに没頭していました。 スヨンの苦悩を分かっているつもりで、実は分かっていなかったのだと12話を見て感じました。 12話で車いすでヨルムとのデートに向かっていたスヨン。その姿に衝撃を受けました。 スヨンは右腕と右足が不自由な障がい者なのだと、まざまざと見せつけられました。 ウェアラブルのおかげで不自由ない生活を送っていたけれど、それがなければ大変な生活をしなければならないのです。 スヨンの苦悩を理解していなかった自分の甘い考えにがく然としました。 ウェアラブルのトラブルによって、体調が悪くなったスヨンは、ヨルムとの未来よりも、彼女の人生で自分は通過点になる決心をします。 ヨルムはそんなスヨンの気持ちに戸惑います。スヨンに生きていて欲しいと思いつつ、他人の人生にそんな介入をすることができるのかと悩むのです。 そうですよね。自分は生きていて欲しいと思うけれど、生きていくことが相手にとってとてもつらいことだったら、それでも生きていて欲しいと言えるでしょうか。それは相手のためではなく、自分のエゴではないかと思ってしまいますよね。 一方スヨンは、ヨルムが空港で、職員をストーカーする男に斬りつけられた時、すぐに現場に向かおうとしますが、車いすのために思うように行くことができません。おまけに持っていたスマートフォンを階段下に落としてしまいます。手を伸ばしてもスマートフォンに届かず、バランスを崩して車いすから落ちてしまいます。 そんなこともあり、このまま自分と一緒にいるとヨルムは幸せになれないと思うスヨン。 つらい、つらすぎる~~~~~ お互いのことを想うが故の苦悩。 このふたりはどうなるのだろうとハラハラしっぱなしでした。 最終回、ドラマはどのように収拾するのだろうって。 ウェアラブルのトラブルで体調を崩したのなら、それはもう使えないとして、スヨンは車いすでの生活を選択するか、このままウェアラブルを使い続け、最悪の場合、死を迎えるか。 ヨルムにとっての自分を通過点だとして、彼女との美しい思い出のためなら死をも辞さない覚悟のスヨン。 でもスヨンに生きていて欲しいヨルム。 ふたりが選んだ道は……。 治療のためにアメリカに旅立ったスヨン。仁川空港で働きながら待つヨルム。 1年後、彼女の前に帰国したスヨンが現れ、抱きあうふたり。 閉められていた「キツネ嫁星」という名前の店に灯りが付き、OPENの札がかかります。 ハッピーエンドのはずなんですが、スッキリしないんです。 というのは、仁川空港で再会したシーンでスヨンの顔が映らなかったんです。 後ろ姿のみ。 ヨルムの喜んだ表情と抱きあうふたりの様子や、後ろ姿から、スヨンだとは思うのですが、なぜ最高にいいシーンに、スヨンの表情を映さないんでしょう? 会えてうれしいというスヨンの顔が見たいんです。ヨルムは泣きださんばかりに喜んでいるのに。 イ・ジェフンさんのスケジュールの都合で別の俳優がダミーになったの?と勘ぐる私。 これまでの回が面白かっただけに、この最終回のシーンは残念過ぎます。 もしイ・ジェフンさんのスケジュールの都合だったのなら、それまでに撮影したふたりのラブラブシーンを挿入してほしかったです。(無理を承知で) なんだか中途半端な感じで、モヤモヤしたまま見終わってしまいました。 他にも伏線が回収されていないな~と感じた点がいくつかありました。 ヨルムは空港で仕事中に、学生時代にいじめられていた同級生と再会します。彼女はヨルムの秘密を知っていると言うんですよね。それをばらされてもいいのかとヨルムを脅すシーンがあったんです。 結局ヨルムは同級生の脅しに屈しなかったんですが、ヨルムの秘密について明かされなかったと思うんです。 ヨルムの名前は、真夏に生まれたからヨルム(夏)にしたというエピソードもでてくるんですが、彼女は両親とは秋に出会ったと言うんです。え?真夏に生まれたんだったら、両親と会うのは夏でしょ?秋ってどういうこと?もしかしてヨルムは養女なのかな?と疑問に思ったのですが、それも答えなしだったような気がします。見逃しているのかな? もしかしていじめっ子の同級生は、ヨルムが養女だって知っていたのかなと。 それにヨルムの父親とミスター・チャンの関係も、いまひとつ分かりませんでした。 ヨルムパパのお店(現在の「キツネ嫁星」だけど、当時は「ヨルムの店」というような店名だったと思う)でスヨンに紹介されたのがミスター・チャンなんですけど、どういう関係だったんでしょう。ただの常連さん?それとも学生時代か何かの友人?そこにも何か理由付けが欲しかったです。 いくつかの疑問点がそのままのモヤモヤより何より、一番残念だったのが、オチが安直だったこと。 あれだけふたりとも悩んだのに、結局スヨンは元通り、最強のウェアラブルをアメリカで手に入れ、治療もして帰国して解決したということにするのかと。 それでは結局、何の解決にもなっていません。振出しに戻っただけ。 障がい者の恋愛という重いテーマを選んだのなら、もう少し先を見据えた結末にしてほしかったです。 車いすで生活をするスヨンにとって、何が一番の気がかりだったかといえば、人々の偏見ではないでしょうか。それによってスヨンはもちろんのこと、彼と共に歩もうとしているヨルムも好奇の目にさらされてしまう。それがスヨンには耐えがたい苦痛だった思うのです。 それでもう一度ウェアラブルを手に入れて解決ではなく、社会の方を変えようとするアクションを起こしてほしいと思いました。もちろん一足飛びに解決する問題ではありません。 それでも問題提起をするラストでもよかったと思います。 世の中に偶然はない、すべて必然だというのなら、ヨルムとスヨンが出会い、愛し合ったのも偶然ではないと。 障がい者のスヨンの恋は、世の人々の障がい者に対する偏見を解消する目的をもって必然とされるのだと言うオチにして欲しかったです。 そうそう、ヨルムスヨンカップルもよかったけど、保安チームのオ・デギとナ・ヨンジュカップルもほほえましくて好きでした。主人公カップルが苦悩担当だったのでよけいに。 それからスヨンとヨルムの上司のヤン・ソグンはキム・ジスさんが演じていて素敵でした。好きな女優さんの一人です。 このヤン・ソグンって保安チームのチェ・ムジャチーム長と夫婦なんでしょうか。 最終回でソグンがムジャに向かって、「また部下を危険な目にあわせたら離婚よ」って言っていたような気がするんですよね。なんとなく雰囲気のあるふたりだったので、こっそり夫婦だったとしてもいいかなと思いました。いやむしろそのシチュエーションのほうがいいかも。 ムジャ(左)とソグン(右) ともあれ、ハラハラしながらヨルムとスヨンの恋の行方を見守り、いろいろと考えさせられたドラマでした。 ↑このふたりの笑顔は最高 SBS『여우각시별』HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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