ちぃずぼうろ　　　　

「第２回ホラーサスペンス大賞受賞作」という文字にひかれて借りてみた「リカ」。

出会い系サイトで知り合った「リカ」という名の女性に、おそろしくしつこくつきまとわれる中年男性のお話。

最初は、パソコンのメールでのやりとり。が、主人公がリカに電話番号を教えたあたりから

リカの狂気にみちたストーカー行為に怯える毎日、となってしまうのです。


まあ主人公がスケベ心を出したおかげでこんなコワイ目にあってしまうのですが(笑)

出会い系サイトってこういうもんなんだ、というのがけっこう細かく描かれていました。

そういう部分では、けっこうリアルな感じは受けましたね。あ、私は経験者でもなんでもないんですが(笑)

やっぱり男と女はメールだけに留まらせておくのはムリなのかしらねー。だろうね、暇があればなおさらだよね。

「私は芸能人の○○に似ています」なんて書いてあったら、ダマされてもいいからとりあえず会ってみようかなと思うよね(^^)

が、実はリカと主人公は会ってどうのこうの、という以前の問題なのです。

会う前から、あまりの電話のしつこさ＆リカの異常さにイヤになった主人公は

リカと会わないことにしてしまいます。それで怒ったリカが次々と・・・なのです。


えーと、私流に例えて言うなればリカはジェイソンってとこ？

肉体があって、実在している。バケモノちっくな正体は不明なんだけれどね。

だから、何かわからない、ひたひたと迫る不気味な恐怖感はさほど感じなかったです。

どこから出てくるのか？何をされるのか？という怖さはありましたが。

コワイもの好きな私なので、そのあたりは少々物足りなくも・・・。

でもホラー小説の作者が男性って、多いのかな？女性ばっかりだと思ってたからけっこう新鮮に感じました。


またまた怖い本を探してこようっと。