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カテゴリ:ビジネスのこと
ROA(総資産利益率)経営という言葉があります。 投下資本(=総資産)に対して何%利益をあげているかということです。 企業は利益を上げるために資産を活用します。 当然少ない資本で多くの利益を上げる方が効率が良いということになります。 では、どのくらい利益をあげる必要があるのか? 私は「少なくとも借入金利より高い利益率を...」と言っています。 資産は自己が投入した資本か負債によって調達されていますから、金利以下しか利益を上げられないなら、極端な話、苦労して事業をする意味がなく、金貸しでもした方が良いと言うことになります。 そうはいっても、これから立ち上げる会社ならまだしも、これまでの累積がある企業にとっては、資産構成や事業構造の問題があり、すぐに改善するのは難しいです。 基本は利益率を上げるか、資産を減らすか、はたまた資産を増やして(借入を増やして)もっと高い利益を上げるか?と言うことになってきます。 それでも現在の環境の中で十分な改善がし得ないならば、事業構造の見直しに着手する必要があるかも知れません。 先日もこの話でROAの1%改善が可能かの議論となりました。 この経営者は「現在の環境ではさらに1%改善は無理。以前から気に掛かっていた新規事業の立ち上げを真剣に考える」という判断になりました。 経営判断において、「良いのは判っているけど踏ん切りがつかない」で迷っている場面に時々出くわしますが、ROAをアップさせる戦略か否かということが、重要な判断指標になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.17 02:47:39
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