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スティーブ・ジョブズ神の策略/竹内一正・著 アップル・コンピュータを立ち上げたスティーブ・ジョブズはカリスマというイメージはありました。 それも、自己中でありながら人を惹きつける不思議な力を持った謀略家であることがわかりました。 対立するライバルとして、この本でも何度も引き合いに出されているビル・ゲイツ。 どちらもシリコンバレーを代表する人物ですが、人としてあまり良い人物には描かれていないのがおもしろい。 私が大学時代、98部屋とマック部屋があって、どちらも使うことができました。 ただし、Windowはまだ出ておらず、マックとのインターフェースの違いは歴然。 PCという一つのカテゴリーでは分類できないほどの違いがありました。 遅かれ早かれということはあっても、GUIをベースとしたインターフェースは言ってみればパソコンの進むべき道を作ったといえると思います。 この本はスティーブ・ジョブズという人物がアップル、ネクスト、ピクサーで繰り広げた策略を解説し、君主論的にまとめているますが、コンピュータがめざましい発展を遂げた時代にあって、その覇権争いの激しさも感じることができます。 ジョブズはうまく人を褒めて乗せて、乗らないときには周りから外堀を埋めるようにして懐柔してしまうのですが、こだわる部分は妥協しないが故に同じ相手を罵倒したり、酌みしないとなったらあの手この手で追い出してしまうというような人物のようです。 どうも読んでいてジョブズが悪役に見えてしまうのですが、優秀な人物をうまく使い、自分のこだわりは徹底してこだわって商品開発を行った結果が、マックやipodという形で多くの人に喜びをもたらしていることも事実で、ベンチャー経営者の一つの象徴ということなのでしょう。 スティーブ・ジョブズとその周辺の人物、コンピューター業界の発展をめぐることで、色々な教訓が見えてくるのだなと思いました。 ちょうどパソコンの出始めから現在まで発展過程で色々なパソコンに触れてきた私としては、業界の発展の裏でこんなことがあったのか!と改めて知ることができて、とてもおもしろかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.15 01:39:30
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