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茨城県水戸から発信 Bacon's Infomation Laboratory

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2010.05.13
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カテゴリ:読んだ本

ブラジル巨大経済の真実/鈴木孝憲・著

この本は、サブプライムローンが顕現化し始めた2008年初頭に書かれています。
その後に起こったリーマンショックで、世界経済はさらに大きなダメージを受けましたが、その中でもブラジルは比較的堅調な評価だったようです。
投資信託を利用して分散投資している方でも、ブラジルを組み入れている方は比較的早く回復したようです。

サブプライム以前からブラジルの評価は高まっていましたが、その理由はこの本を読むと納得です。
驚いたのは、他民族国家である割にはカントリーリスクが低いこと。
宗教や人種による問題が珍しく少ないようです。

むしろブラジルは第2次大戦でも戦争に大きく傾注することがなかったので、60年代には大きな発展を遂げたということも驚きでした。

そのことから言えば先進国に入っていても良いはずでしたが、時には3000%ものインフレ率により、経済が立ち後れたことが、足を引っ張った要素でした。

それでも、利用可能な国土の広さ、天然資源の豊富さ、勤勉な国民性と培った技術。
ポテンシャルのバランスにおいては世界随一の国でしょう。

地理的にこれまでの世界の中心に近からず遠からずという中途半端さもトップカントリーになりきれていない要因かもしれません。
逆に言うとグローバル化がどんどん進展している今日においては、台頭する可能性はどんどん高まっているということです。

折しも本日のニュースでは「ブラジルで大型油田発見」とのことでした。

ワールドカップ、オリンピックも将来に控え、これから間違いなく世界の軸の一つとなってくることでしょう。





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Last updated  2010.05.14 01:29:09
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