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訣別 大前研一の新・国家戦略論 政府としての消費税の増税路線がはっきりと示され、税と社会保障の一体改革とかで、プライマリーバランスの不均衡を15年までに半減するとか、だいぶ野田総理の意気があがってきた感じです。 しかし、プライマリーバランスへの道筋は全く現実味を帯びてこない感じがします。 恐ろしいのは評論家の方たちが論じる内容を見てもあきらめ感が漂っていることです。 この本では、日本人が封建社会以来の意識から訣別し、ゼロベースで国家戦略を組み立て直さないと、財政の根本的な改善は出来ないと言っています。 しかし、日本の政治制度ではそれは無理だろうなというニュアンスが匂わされている部分もあり、現実的にはどうしようもないのではないか? 大前さんの戦略論はすばらしいし、実績もあります。 しかし、現状の政治体制、官僚体制ではそれは無理。 本の中でも無理と言っておきながら、どうすれば良いかという戦略論を展開する矛盾。 これをつなげるキーワードが過去の体制、マインドからの「訣別」ということのようです。 繰り返しになりますが、この本で言っている国家再建の方策。 これは「どうせ無理じゃん」と感じてしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.19 01:36:46
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