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【送料無料】月の欠片 [ 佐々木禎子 ] 絵師さんが麻生さんってだけで、せつない系の話だとわかっちゃいますね~ 事故で遷延性意識障害(長ったらしくて聞き慣れない障害ですが、要は一部記憶喪失みたいな感じでしょうかね)になった大学生が、8年っていう長い眠りから醒めた戸惑いの話でした。 3篇構成で1編めが目覚めた直後から大学生が中心になった話。 8年も経ってたのと断片的に記憶が抜けてることへの戸惑いだけの話でこれだけ読むと『へっ?』って思いましたね。起承転結が無かった感じで。 2編めは元生徒中心で彼が幼なかった頃から大学生、つまり家庭教師の先生が目覚めるときまで。 これは結構すごくて強烈でした。彼が育った環境が劣悪で。 誰かどうにかしてやれなかったのかと、歯がゆい気持ちになってしまいました。 人がねじ曲がる経緯を読んでしまった気がします。 殺人者になってしまう一歩手前で先生と出逢い踏みとどまれたってことでしょう。 奇跡的な出逢いに生徒が先生に執着する気持ちもよく伝わってきました。 でもお話としては重いだけで、面白いかったかと聞かれると首を捻ってしまう。 3篇目目覚めた後のリハビリから再起への話。 ここも普通ならもっと感動的なはずですが、淡々と進み過ぎてどこで感動すればいいのかあやふやな印象。でも先生の大学の友人である家入は極々普通の青年で、彼と大学生との友人関係なこの重い話の中でなんだか安心できる絆でした。 ということで、設定のわりには涙がダラダラ流れることもなく、ふぅ~ん…で終わってしまった話で、★3つですかね。 因みに他の読書家さんたちの評価は高めだったんで、ハマる人は面白いのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月13日 18時45分33秒
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