2009/01/18(日)11:00
美しいものは残されている
メディアは毎日、不況のニュースを伝えます。
大人の雇用は子供にも影響し、夜間高校に切り替える高校生の増加など
様々なニュースは、私たちの心に不安の種を植え付けます。
不安は不安をひきつけます。
不安な心から、希望を持った心の状態に切り替えるのが
こんなときだからこそとても大事になります。
あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!
アンネの日記で有名なアンネ・フランクは、
苦境の中でこんなことを書いています。
「私はどんなときでも、美しいものは残されていることに気づきました。
自然における太陽の輝き、あなたの心の中にある自由・・・
こういった全てはあなたを助けることができます。
このようなものを発見して御覧なさい。
そうすれば、あなたは再び、あなた自身や神を見出します。
そしてあなたは再びバランスを取り戻します。」
倉庫上の小さな部屋に隠れて住んでいたアンネ。
いつ出られるとも、いつ見つかってどんな目に会うかわからない日々。
それなのに、
「どんなときでも美しいものが残されている。太陽、自由・・」と語っていたのですね。
彼女は、最後は強制収容所でチフスのために亡くなりますが、
「彼女は何も悪いことは起こらなかったと感じながら 穏やかに死にました。」
と同じ収容所にいた生存者が語ったそうです。
悪夢の時代に生きた彼女。しかし、彼女は希望と勇気を忘れなかった。
だから死ぬときも穏やかに死んでいった。
経済は不況でも、私たちは少なくとも戦禍を被る状況ではありません。
狭い倉庫裏の小部屋でも、強制収容所でも、
太陽や心の自由などに喜びや幸せを見出した彼女。
自分が同じ状況で、彼女のような心境になれるだろうかと考えると
とても彼女のような達観した心境にはなれなかっただろうと思います。
悲観し重苦しい気持ちで心がつぶれたかもしれません。
彼女は苦境の中でも喜びを見出し、希望を持って生きていた。
その生き方を見習いたい。
こういう時代だからこそ、当たり前のように感じている小さなことに
喜びと感謝を見出し、明るい未来を描いて生きていきたいと思います。
「自由を取り戻し未来を描く」1月31日開催