2019/03/31(日)12:49
小松亮太&オルケスタ・ティピカ@シアター1010
[日時]2014/12/12(金) 19:00開演
[会場]シアター1010
[料金]¥6,000
[時間]1時間52分
[出演者]
小松亮太 (バンドネオン)
北村聡 (バンドネオン)
コー・サンジ (バンドネオン)
ウー・ヤンラン (バンドネオン)
鈴木厚志 (ピアノ)
田中伸司 (コントラバス)
近藤久美子 (ヴァイオリン)
ユン・ジョンス (ヴァイオリン)
川口静華 (ヴァイオリン)
松本卓以 (チェロ)
菊池幹代 (ビオラ)
藤井珠緒 (パーカッション 「下弦の月」のみ)
イ・ジョング(?) (ボーカル 「下弦の月」「エル・チョクロ」のみ)
[曲目]
01.風の詩〜THE 世界遺産
02.ダンサリン
03.たそがれのオルガニート
04.碧空
05.グスコーブドリの伝記(北村聡・コー・サンジ)〜想いの届く日(小松亮太・ウー・ヤンラン)
06.ジェラシー
07.軍靴の響き
08.リベルタンゴ
休憩
09.コントラバヘアンド
10.ビジェギータ
11.出撃〜暗〜アタック
12.下弦の月
13.エル・チョクロ
14.アディオス・ノニーノ
15.夢のすべて
16.メリディオナル
Enc.ラ・クンパルシータ
公演ポスターの画像。
小松亮太ブログ該当ページ
[感想等]
12月7日に法事の供物を買いに北千住丸井に行った所、丸井にあるシアター1010で行われる小松亮太公演のポスターを見かけました。公演は一週間後というまさに直近。ネットで調べるとまだ座席があるとのこと、そして"オルケスタ・ティピカ"という贅沢な編成であるということで参戦をすることに。2012年4月のブルーノート東京でのオルケスタ・ティピカの感動を今一度!! そんなわけであまり内容を調べず行ったのですが、今回は"世界初の多国籍タンゴ・オルケスタ"ということだそうです。世界と言ってもアジアの日本、韓国、台湾という三ヶ国ですが、ドイツ生まれの楽器でアルゼンチンタンゴをアジア三ヶ国の奏者が演奏するというのも面白い組み合わせです。
客席は女性客優勢。男性は全体の15%くらいしかいませんでした。客の年齢層の中心は50歳以上、下手したら60歳以上かもという感じでした。ブルーノート東京やビルボードライブ東京で行われる小松亮太公演よりは高めだったと思います。
シアター1010は1階2階合わせて700席程度ですが、客席に傾斜がつけられとても見易い会場でした。
公演は20分程度の途中休憩を挟み、前半45分、後半67分程度でした。
「風の詩」は小松亮太が作った『THE 世界遺産』というテレビ番組のテーマ曲。
「碧空」はドイツ人が作ったタンゴで、日本に初めて紹介されたのは昭和8年。「ダンサリン」「たそがれのオルガニート」もそうですが、古いタンゴはロマンティックですね。
「グスコーブドリの伝記」は北村聡、コー・サンジ組、「想いの届く日」は小松亮太、ウー・ヤンラン組のデュオ演奏。バンドネオンの音色をたっぷり味わえました。小松亮太が話していましたが、バンドネオンは教会で使われるオルガンの代用楽器だったらしく、バンドネオンだけで演奏すると荘厳な感じがして教会っぽいです。
「ジェラシー」はデンマークの作曲家が作ったタンゴ。サービスタイムということで、バイオリン二台が客席に現われて演奏しました。華やか。
「リベルタンゴ」はアストラ・ピアソラの超有名曲。毎度演奏せざるを得ないので、今回は編曲に凝りまくったそうです。
後半はコントラバスを使ったタンゴのリズム講座から開始。2月のビルボードライブ東京と同じものでした。
「コントラバヘアンド」はアストラ・ピアソラ作曲で、コントラバスが主役の珍しい曲。
「ビジェギータ」はアストラ・ピアソラが1946年に作曲した無名時代の曲。2012年4月のブルーノート東京公演もそうでしたが、後半開始二曲は敢えて有名でない曲を演奏することでお客さんのタンゴ感を広げようという意図がありそうです。
「出撃〜暗〜アタック」はコー・サンジが自分の好きなアニメの主人公からインスピレーションを得て作曲したものだそうです。言われてみればアニメのBGMに使われてもおかしくない様な曲調です(笑)。
「下弦の月」は小松亮太作曲。カラオケランキングの歌いにくい曲で上位に入っているそうです(笑)。J-POPなんかに比べるとアニメ音楽は比較的自由にもの作りできる場なので、それ故に許される曲ということでしょうか。韓国人歌手のイ・ジョング(こう聞こえたのですが正しい表記か不明)がボーカル。またこの曲では藤井珠緒がパーカッションで参加しましたが、彼女は北千住出身の小松亮太と同じ足立区竹の塚出身だそうで、彼女の退場時に小松亮太は「(北千住と竹の塚の中間の)梅島辺りで飲みましょう」と言ってローカルネタで会場を笑わせていました。
「エル・チョクロ」は元はタンゴの曲ながら、アメリカで英語詩を付けて「Kiss Of Fire」としてリバイバルされた曲。
「アディオス・ノニーノ」ではバンドネオンはウー・ヤンランのみ。
「メリディオナル」は甘く激しく本当にドラマティック。いいメロディですねぇ。
最後はタンゴの代表曲「ラ・クンパルシータ」。メンバー紹介を挟みながらの大団円でした。
公演後はCD販売兼サイン会でしたが大盛況でした。
[過去のレポート]
2012/04/01 小松亮太@Blue Note Tokyo
2014/02/23 小松亮太 with Special Guest 大貫妙子@ビルボードライブ東京
[オリジナル投稿日 2015.01.10 14:19:27]