涙が溢れて…涙のデート
彼とデートの木曜日。やっぱり会いに行くことにどこか気が進まなかった。彼の仕事や家庭の都合でここ1ヶ月デートはしていなかったから、ほんとは会いたかった。でも、彼は会いに来ないから…『会いたいなら会いに来て。。。今日は疲れたから行かない。』と私は言った。彼は『どうしたの。俺が会いに行くよ。』と言い、仕事の途中に抜け出してくれた。『最近、家には早く帰っていたしちょっとぐらい遅くなっても大丈夫』と言った。私は泣いた。。。涙が溢れてきた。なぜ会いに来たの!と矛盾したことを考えた。今の私はまったく理想の彼女じゃない。彼をどこかで責めていて、彼に中絶させられたと言う思いが強く、どこかでそう思って生きていたから。。。好きで好きでたまらない。でも、どこかで、私を冷たくしてほしい気持ちもあった。このままひとりになったほうが、気持ちが楽かもしれないと思ったら、涙が止まらなかった。いままでは彼と一緒に居るがすごく楽しかった。幸せだと思った。でも、今は違う。いつかいつか、彼と一緒に居られない日を思うと、不安でたまらなかった。彼はなぜ、そんなに怯えてるの?と聞かれた。ただ涙が溢れ、泣きたいだけ泣いた。瞼が腫れるまで泣いた。夜は肌寒かった。彼は、sakuraが大好きだし、sakuraと別れてあげることでsakuraが幸せになれるならしょうがないけれど…と言って彼はその後、黙っていた。