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カテゴリ:生物系のお話
発生のレポートをまとめていて、ふと思いました。
受精卵というのは、受精すると受精膜というゼリー状の膜を形成し、他の精子の侵入(多重受精)を防ぎます。 多重受精してしまうと、普通なら精子と受精が合体して、普通の染色体数(2n)とそろい、発生を始めるのですが、複数の精子と同時に受精するようになると滅茶苦茶になり、発生しなくなります。 今回、ネズミの受精卵のスケッチをまとめていて、こんなことをふと思いました。 卵の周りに膜ができており、これは明らかに受精が完了したことを示している。 さらに、卵は球形なのに、少しでっぱり(突起)が出て、でこポンのような形になっていると。 これは、受精丘だろうと。 しかし、実習書見ても、他の参考書見ても、マウスの受精卵には受精丘という文字はなかったのです。 おっかしいなぁ~。間違えて覚えていたのかなぁと高校のときの図説でウニの受精卵を見てみると、受精丘というものはあった。 なぜに??と思い、辞典を引いてみると・・・ 受精丘:一部の無脊椎動物で、卵表の精子が侵入する部分に形成される突起。受精突起、迎接突起とも言う。精子の先端が卵表に接触した直後に形成されることが多いが、毎々のように精子が接触する以前に形成される動物もある。ウニでは小形であるが、ヒトデでは卵の半分に及ぶほど大形である。精子の進入後に突起は元の状態に戻る。 とのこと。 よって、俺が見た突起は受精丘ではない! というか、哺乳類であるマウスには受精丘は生じない!! おそらく、極体が中途半端に放出されたかされないかでのものだったと思う。 にしても、こういうところで気づいてよかったー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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