笏取り虫

2024/10/06(日)05:56

メーターカバーを交換しただけで電源喪失のトラブル発生

KAWASAKI ゼファー400(72)

ゼファーのメーターカバーはプラにメッキを施しているのだが、劣化して磨いても元に戻らないし、タコメーター側は転倒傷もあるので新品互換品に交換する事にした。 ヤフオクでスピード、タコ両方セットが1,980円(送料1,100円)で販売されていたので、購入。ゼファー400も750もバリオスも同じ物らしい。 メーターカバーはお尻にあるビスを抜けば簡単に外れると思いきや、よく見てみると電気配線を外さないと外れない仕組みになっているので、ライトを開けて中のカプラを外し、ライトケースも外し、メーターのアンダーカバーを外し、やっとメーター取り付けナットにアクセスできる。フロントはほぼ分解状態だ。 取り出したタコメーターから古いカバーを外し、新品カバーを取り付けたのだが、入り切らない。カバーの内径が僅か小さいようなので、メーター側の柔らかいプラをヤスリで削ったが、あと2~3ミリがどうしても入らない。どうやらお尻が当たっているように思える。お尻の内部は凹になっておりメーターの凸を合わせるようだが、うまく噛み合っていないようなので、ドリルで削って調整したら何とか嵌まった。 スピードメーターは奥行きが短いので外周を少しヤスリを掛けるだけで嵌める事ができた。カバーの取り付けビスは2本とも真っ赤に錆びていたので、手持ちのプラ用ビスに取り替えて取り付けた。 ここまでやったらついでにメーターのアッパーカバーも交換したい所であるが、これはメーターにカシメてあるので、外すとカシメ部分が凸凹になり汚くなるので断念した。アッパーカバーは鉄にメッキを施しているので、スチールウールにピカールを垂らして磨いたら小さな錆がとれて綺麗になったので再利用とする。kカバーが綺麗になり、後は元に戻すだけなので、簡単に思えたが大きな落とし穴が待ち受けていたのである。 メーターとアンダーカバーを取り付けたところで、配線を全て繋ぎ動作テストを行うべく、キーをONにしたら電気が来ていない。全ての電源が入らないのである。どういう事だ。カプラーは全て形状が違うので接続に間違えようがない。ウインカー線やアース配線にも間違いは無い。 ヒューズボックスからヒューズを1つ1つ抜いて確認してみたら、メインヒューズの30Aが切れていた。何処かで配線のショートが起こっているのか、たまたま切れたのか判断に苦しむ。ヒューズボックスの中には予備の10Aはあるが30Aは外されていたので、GN125を駆ってオートバックスにヒューズの調達に走るが、運悪く30Aだけ売り切れであった。悪い時には更に悪い事が起こる。世の中こんなものである。 もう店など信用できないので、amazonで小糸製作所の平形ヒューズ30A3ヶ入りを2袋、302円で購入、オートバックスの半額以下だ。 翌日にヒューズが届いたので、試しに取り付けて、キーをON。パチッと音がして新品ヒューズが切れた。配線のショートが濃厚である。ライト内の配線を弄っただけなので、ショートしているとしたら、ここが一番怪しい。アース線は除外して、他の配線の被膜状態を1本1本調べて行くが、どれも汚れてはいるが、ショートしているような箇所は見当たらない。これは迷路に入ってしまったようである。 どうにもショート箇所がわからないので、カプラと配線を全て外し、ヒューズを新品に取り替え、ロシアンルーレット方式を採る事にした。 先ず最初にメインキーのカプラを接続してドキドキしながらキーをON。ヒューズは切れず、ニュートラルが点灯、セルも回りエンジンも掛かる。セーフだ。次はスピードメーターカプラを接続。またドキドキしながらキーをON。スピードメーターのライトが点灯。セーフだ。次はタコメーターカプラを接続。更にドキドキしながらキーをON。瞬時にヒューズが切れた。爆死である。 ショートの箇所はタコメーターの配線のどれかである事が特定できたので、カプラ付近を更に詳しく調べたが、見つからない。それならメーターカバーを何度も付け替えをしたのでその時に配線を傷付けたのかも知れないと思い、調べる事にした。 メーターのアンダーカバーを外してみたら、ギボシで繋がれた茶色の配線が1本垂れて来た。よく見てみると配線の被膜が破れ、中の芯線が見えているではないか。しかも傷は新しい。原因が分かった。プラのアンダーカバーを取り付ける時に、この茶色の配線を挟んだままビスを締め付けたために、被膜が破れ芯線が金属のメーターステーに接触してショートとしたという事だろう。 と言う事は私の整備ミス。確認が足りてない自業自得だ。ショートの箇所が何とか見つかったので、良かったが、分からなかったら、配線を1本1本調べなければならないので、そのことを思うとゾッとする。 傷ついた配線を養生して、ヒューズを取り替えキーをON。今度は見事点灯、電気は正直である。ライト、テール、ウインカー、ホーン、セル等全て正常に戻った。 メーターカバーを取り替えるだけで、何日もかかり、一時はどうなる事かと悩んだが、ピカピカのメーターカバーになったので、悪い事は忘れよう。 新旧のタコメーターカバー アッパーカバーにサビがあるスピードメーター タコメーターのプラ部分をヤスリで削り調整する 新品のメーターカバーを取り付けアッパーカバーのクリーニングを終えたメーター メーターを取り付けた車体 ライト内の配線の状態 amazonで購入した平形ヒューズ30A 6ヶ  損傷が見つかった茶色の配線 スペアヒューズも追加したヒューズボックス 電装関係が正常に戻ったパネルとメーター メーターカバー交換後のフロント

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