あかんべえ
三ヶ月近く日記を書いていない。まあ、理由は自分の読書時間の通勤時間に他のことをやっていただけである。1.DSでゲーム2.試験前の勉強久々に試験勉強してみて解ったが、どうにもこうにも勉強が好きではないらしい。消耗するせいか、仕事で疲れている時など、参考書を開くことすら億劫だった。まあ、そういう状況でも勉強できる奴が試験に受かるのだろうが・・・さて、宮部みゆき 著のこの本は試験勉強から解放されてから、と言ってもほとんど勉強してなかったので、解放も何もないのだが、一応試験が終ってから最初に手にした本である。正直、途中非常に恐かった。怪奇物ではあるが、幽霊と共有の経験や境遇の人物しか、幽霊が見えないなどの設定が秀逸であると思った。最後は全ての謎が解けるのだが、切な過ぎる内容だった。この本の中で、女性が自分の願望の為なら殺人行為を平気でやってしまうパターンが何回かあったが、感情的になった女性はやはり周りが見えなくなってしまうのだろうか?筆者が女性ゆえの内容なんだろうとは思うが・・・______________________________________________________________おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく抜き身の刀が現れた。成仏できずに「ふね屋」にいるお化け・おどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。騒動の噂は深川一帯を駆け巡る。しかし、これでは終わらなかった。お化けはおどろ髪だけではなかったのである。 なぜ「ふね屋」には、もののけたちが集うのか。なぜおりんにはお化けが見えるのか。調べていくうちに、30年前の恐ろしい事件が浮かび上がり……。死霊を見てしまう人間の心の闇に鋭く迫りつつ、物語は感動のクライマックスへ。怖くて、面白くて、可愛い物語のラスト100ページは、涙なくして語れない。 オーソドックスな時代小説を思わせる始まりだが、物語はミステリーに、ファンタジーへと変化する。ストーリー・テラー宮部みゆきが、その技を遺憾なく発揮した、最高の時代サスペンス・ファンタジー!______________________________________________________________