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2010.06.11
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『学校給食の裏面史 「アメリカ小麦戦略 No.2」(後編) 鈴木猛夫

アメリカでは、農民票が大統領選挙を左右するとも言われるほどで、早急な対策が大統領に求められていた。当時の大統領はカンサス州の農民出身であるアイゼンハワーであった。朝鮮戦争終結翌年の54年彼は余剰農産物処理法(正式名称農業貿易促進援助法)を成立させた。これは敗戦で疲弊した国にアメリカの余剰農産物をその国の通貨で売却し、代金はその国の経済復興に当てる、というものである。つまりドルが無くても円でアメリカ農産物が購入でき、しかもすぐ払う必要が無く後払いでもいいという有利な条件であった。いかにアメリカは余剰農産物処理に苦労していたかが分かる。

ところがこの法案の本当の狙いはそれだけではなかった。売却代金の一部をその国の市場開拓費にアメリカが自由に使うという条件付きだったのである。ここにアメリカの真の目的があった。 この法案でアメリカは日本への農産物大量輸出が容易となり、学校におけるパン・ミルク給食が定着し、食の洋風化の第一歩が始まったのである。学校給食はアメリカ側の農産物事情によるところが大きかったという点をしっかりと見る必要がある。

巨額な市場開拓費によってキッチンカー、パン職人育成、パン食普及宣伝などの諸活動が活発に行われることになり大量のアメリカ農産物が日本に輸出され急激な食の洋風化は一気に進むことになったのである。それについては次号で詳しく取り上げたい。」と言う内容です。

余剰農産物処理法は
「アメリカの余剰農産物をその国の通貨で売却し、代金はその国の経済復興に当てる」
「ドルが無くても円でアメリカ農産物が購入でき、しかもすぐ払う必要が無く後払いでもいい」と良いことばかりです。

時の農林官僚は、「俺はアメリカから無利子の資金を借りて来てやったんだ」と自慢したものです。だが、この官僚はアメリカの罠にはまった、間抜けだったのです。そこを知らなかったのでしょうか、知っていて嘘をついたのかは分かりませんが、日本はだんだんアメリカの戦略にはまって行くのです。

「売却代金の一部をその国の市場開拓費にアメリカが自由に使うという条件付きだったのです」このことが如何に悪いことなのか、分かりますか。

アメリカの農産物の宣伝費等を確保すると言うことです。つまり捨てる場所がなかった小麦、これを売りつけるために宣伝費、市場開拓費が必要ですが、それを売上代金から出せたのです。小麦農家への支払い代金から市場開拓費を差し引いたのです。

アメリカの小麦農家に市場開拓の構想を話し、今日本人に小麦を安く食べさせると米を食わなくなる→米の生産が少なくなる→田んぼが潰れる→小麦が永久に売れるようになる→学校給食に小麦と脱脂粉乳を出し、アメリカ農産物の売り先とする。学校給食には最初は無料で出す。そうするとパン給食の施設が必要になる、この費用も助成する→施設が出来た頃普通の価格で売ればいい→これで日本は永久に小麦食を食べ続け→アメリカに巨大な輸出先となる・・・・

こういうシナリオで見事に日本ははまりました。これをアメリカの小麦戦略というのです。

はっきり言って、日本の官僚はは日本の農業の将来を考えなかった世界の笑われ者です。
それが現在の食糧自給率40%という世界最低ランクにあるのです。

私はアメリカに犯されたが如きのこの日本を本来の日本に戻したいのです。

若い人達は何の考えもなく、ここのラーメンは美味しいとかこのパンは美味しいとかやっている。
その美味しさは何処から出ているのか知っているのでしょうか。

小麦は美味しくは有りません。そう言う物を食べるには、粉にするのです。これで美味しさが少し増します。この粉に、砂糖を、美味しさの素(食品添加剤等)をいれ、ショートニングを入れ分若にさせ美味しくさせます。これをバターをつけて食べるのです。油と砂糖と食品添加剤一種のお菓子です。ラーメンでも塩を入れてこねてめんにして美味しいだし汁につけて筒筒すすっているのです。まあ、アメリカもラーメンやうどんで小麦粉がこんなに伸びつとは思いませんでした。

世界の中でアメリカの小麦戦略がこのように120%の成功を納めた国はないのです。というよりそれほど馬鹿な国は日本以外にはなかった、と言うことです。

そして、一国の食生活がこんなにも変わった国は世界にもない程馬鹿なことになってしまいました。
勿論アメリカの市場開拓を手伝ったのは日本人だけではありません。日本政府が畑を振って率先してやったのです。

ごはんは炊いておにぎりにて食べる。それだけで美味しい。砂糖やバターは不要です。

小麦の島とお米の島があったらお米の島に行くべきです。お米の水が豊富で季候もいいのです。

日本をお米の島に戻すべきです。
余剰農産物処理法





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最終更新日  2010.06.11 06:52:40
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