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コンタクトにしませんか、と眼科医にいわれても頑として「眼鏡が性にあってるんです」という根っからの眼鏡派は、一度はこの本を読んでみるべきだろう。
本日は、風邪で早引けしたが微熱がぐずぐずと続いているので、久しぶりに読書。 読書日記らしい読書日記を書くのもかなり久しぶりである。 さて眼鏡の社会史は、東京メガネの4代目・白山晰也氏の手によるもので、古代から近代にいたるメガネの歴史がことこまかに書かれている。 いつも身につけているメガネだが、すでに14世紀には大陸ヨーロッパの修道士たちによって発明されていたというから驚きだ。 白山氏の研究によれば、「1285年を中心とした時期」に発明されたようだという指摘もある。 またおもしろいのがメガネが「悪魔の道具」だと信じられていたという記述だ。 メガネをかけると急にものがはっきり見えるようになるのは、超自然的な作用と信じられていたからだそうな。 メガネの変化もおもしろく、15世紀ヨーロッパでは「メガネつき帽子」なるものが発明されたそうだ。昔、ルパン(3世じゃありませんよ!)の挿絵であこがれたモノクルは18世紀に誕生している。 眼鏡派の私にとっては、メガネの奥深い世界を知ることができ、大変興味深い。 残念ながらこの本、古本市場ですら手に入りにくい。 良い本は持ち主が手放したがらないというが、その典型だろう。 読者諸兄姉の懇意にされている古書店があれば、そこに依頼されるのが一番てっとり早いかもしれない。 ※東京メガネのアンティーク・メガネミュージアムでもいろんなメガネを拝見できます。 ルパンシリーズ第1作・ルパンの逮捕。モノクル=ルパンのイメージはここからはじまったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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