フェスティバルエクスプレスを観る
シネセゾン渋谷のレイトショー,「フェスティバルエクスプレス」を見に行った。いきなりグレイトフルデッドの「ケーシージョーンズ」で始まる。まあ汽車の歌だからね。この歌はバンドの以前のレパートリーでもあり,これだけで嬉しい。 そこからグレイトフルデッド,ザ・バンド,ジャニス・ジョプリンなど超豪華ラインナップのライブ風景がこれでもかと繰り広げられる。ジャニスのライブも映画館の大音量で聴くと,さらに身にしみます。で,一番良かったアーティストがバディ・ガイ。白人ばっかりのツアーになぜか黒人ブルーズマンが混じっているのだが,バディ・ガイのバンドの熱さはすごかった。ギターの音もメチャチャえぐいし,フレーズも単音のギュイギュイを連発でたたみかける。そして弾いている間に興奮してきてどっかに行ってしまう。12小節のいつものブルーズなのに,豊かな感情や熱情を感じて震えた。あとは電車の中で繰り広げられるジャムセッションも面白かった。座の中心にいるのはザ・バンドのリックダンゴとグレイトフルデッドのジェリーガルシア。我がバンドのギタリストシビレコ氏はガルシアの大ファンであるが,なかなか気さくな人柄で楽しそうにジャムセッションで歌う様子にびっくりした。それ以上にネッチョリ自己陶酔して歌いつつジャニスにからぬリック,まさに酔っぱらいのギター弾き,一つ間違えると単なる迷惑な人であるが,リックのうたいっぷりがなんかいい味出していて,場の雰囲気を暖かくしています。なかなか良い映画ですよ。終わった後は拍手がありました。