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2003.06.26
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カテゴリ:カテゴリ未分類
稲月明著・光文社新書
 
 著者は私の住む愛媛の南予の病院に勤務していた医師。自らが肺がんになって、自分のがんが治りにくいものだと知り、残された人生の目標としてHP作成をはじめる。闘病生活をつづった「肺癌医師のホームページ」をもとに作られたのが、この本なのでした。
 
 余命いくばくもないことを知ったとき、日航機事故で自分の死期も知らずになくなった人たちのことを思い、「自分には時間がある」と考えた著者。私だったら取り乱してしまって、毎日泣いて暮らすに違いない。

 医師の立場から、ガンというのは一人一人違うこと。告知も、治療についても、そのガンがどういうものかによって、対応が変わってくるということを、説明しています。 
 がんとたたかうか、たたかわないか。近年、両方の立場から本が出され、患者や家族の心を惑わしていますが、著者は、治らないガンである場合は、病気とつきあいながらよりよい最後を迎えるほうがいいだろう、といっています。
 ガンの告知にしても、すべきだという意見を押し付けずに、その後のケアができるかどうかまで考える必要があると。(一般的に助成の方が落ち込みが激しいという分析。その通りでしょう)
 一般的な医療については、お年寄りに対しては、薬の多用や無理な治療はやめて、病と共存しながら自然に老いることを目指すべきだと主張しています。

 なやんでいる若者たちには自殺をするなというメッセージ。そして、自分の子どもたちのもメッセージを残しています。「親孝行は、社会人として自立した大人になること」。「自分に与えられた能力を精一杯発揮した人生を送ること」
 医師として、医療のあり方に提言を残した著者は、精一杯のころの人生を生きる姿を見せることで、父としての役割を果たしたのでしょう。
 
 それにしても、淡々と自分の病状を見つめる日記には驚きです。書くことが自分も、他の人に対しても励ましとなるんだってこと、あらためて感じました。
 





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Last updated  2003.06.27 00:22:06


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