話飲徒然草(S's Wine)

2015/01/25(日)18:32

シャトー・メルシャン甲州きいろ香2007

日本ワイン(56)

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20080610gr02.htm シャトー・メルシャンの「甲州きいろ香」や「きいろの香り」の著作などで知られる富永敬俊博士が、8日深夜、ボルドー市内で心筋梗塞のため亡くなったそうです。53歳という若さでした。 家のセラーに2007年の「きいろ香」がありましたので、追悼の意を込めて飲んでみました。 少しばかりイエローがかった透明な色調。香りは和系の柑橘類やナシ、ハーブなど。口に含むと、さわやかな果実味があって、酸との対比も鮮やかです。総じてクリーンに仕上げられたモダンな甲州で、焼き魚や煮物などに実によく合います。温度が上がるとやや中盤が虚ろな印象になるので、冷やして飲むのが吉でしょう。もうひとつ難をいうと、この銘柄、いつもその香味には感心するものの、他の上位の作り手の1000円台後半の甲州種の銘柄に比べて、それほど圧倒的によいというわけでもないので、CP的にはやや難しいものがあるかもしれません。 いずれにしても、アロマに乏しいといわれる甲州種のワインで、ここまでアロマチックに仕上げた功績は評価されてしかるべきでしょうね。 シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 [2007]  こちらが、噂の甲州きいろ香・T718 [2007]

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