ヨシ米づくり
淡海環境保全財団 ヨシ腐葉土を使い =ヨシ米づくり= (財)淡海環境保全財団(大津市)は十六日から、ヨシ腐葉土を使ったヨシ米づくりに取り組むことになった。 同財団では、冬にボランティアに刈り取ってもらったヨシを有効利用するため、このヨシを腐葉土にして田んぼにすき込み「ヨシ腐葉土を使った米作り、ヨシ米づくり」を行なうもの。地元の農家はもちろん、市民のボランティアの力を得て、春の田植え、夏の草取り、秋の収穫までを計画。 第一回目のヨシ米づくり学習会は十六日午前十時~正午まで、草津市下物町付近の地元農家の田んぼ(約二千平方メート分)。ただし、手植えは百八十平方メート程度で、田植えやヨシの郷見学会を実施する。集合場所は、同市下物町ヨシの郷(毎回作業開始十分前に集合)。定員は、三十人(申込み多数の場合抽選)。 また、二回目は六月二十日(田んぼの草取り、ヨシ学習)、三回目は九月五日(稲刈り等)の予定。参加は無料だが、申し込みが必要。収穫したヨシ米(コシヒカリ)は、五キログラムが進呈される。希望者は米を有料で購入もできる。 同財団担当者は「ヨシ腐葉土は、これまで多くの菊作りの方や野菜農家が使用された実績があり、その結果、菊の根張りがよくなり大輪の花が咲いたという評価や、トマトの栽培で土壌改良がなされ、病気や害虫に強く肥料の吸収がよくなったなどと高い評価を受けてきた。そこで、今回、水稲栽培にヨシ腐葉土を使用することにより、稲の肥料や農薬の吸収がよくなり、減肥料減農薬の米作りができる」と話している