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アキハバラ的散財生活

「メカンダーロボ」

オメガミサイル~論理的カラータイマーとしての役割の妙


カラータイマー...というと真っ先に思い出すのはウルトラマンでしょうか?地上では3分しか変身できないウルトラマンのために2分半になると自動的に赤点滅をするという優れものです。
(でも実際は3分以上闘っていたんじゃないか?というタイマーでしたね)

さて、今回B級TV番組考として紹介する「合身戦隊メカンダーロボ(1977.3.3-12.29)」では論理的カラータイマーとも言うべき「オメガミサイル」が登場します。

その前に物語を少しだけお話ししておきましょう。
宇宙から飛来したコンギスター軍団に領土の95%を占領されてしまった地球。残った地域は日本のみです(小さすぎて見逃していた?)。そこで最後の反攻の切り札としてメカンダーロボが日本で作られたのでした。コンギスター軍団は、静止衛星軌道上(赤道上空)に偵察衛星を配置し、核燃料使用を検知すると、衛星に配備したオメガミサイルを発射、核燃料施設もろとも粉砕する、というものです。

メカンダーロボはロケットエンジン(これは核エンジンでは無い模様)で目的地まで放出され、メカンダーマックスという操縦用戦闘機(この辺はマジンガーZとホバーパイルダーの関係と同じです)と合体することで、はじめて原子炉をONに出来るため、このシグナルを検知したオメガミサイルが飛んでくるまでの猶予時間がすなわち「論理的カラータイマー」の時間となるわけです。

ではオメガミサイルをかわすにはどうすればいいのか?それはオメガミサイルに衝突する寸前にパワーオフすること。そうすると検知したターゲットが忽然と無くなってしまうので、オメガミサイルはその辺の海に敢えなく落ちていくだけなのです。(直撃を受けなければメカンダーロボは平気らしい)

毎回闘う場所が変わるので、この「カラータイマーの時間」はどんどん変わっていきます。ちなみにメカンダーロボがパワーオンするような時は、コンギスター軍団が差し向けたモンスターと大抵闘っている時なので、目の前のモンスターを倒してパワーオフしない限り助からない、というスリル感に毎回毎回見舞われることになります。ハヤタ隊員に戻ればいいだけのウルトラマンとは、この辺が違うところなのです。

それにしても...核エンジンって、OFF/ON出来るものだろうか?とか、オメガミサイルが落ちた地域の核汚染は?とか、細かいところを言い出すと、色々ありそうですが、70年代のロボットマンガなんてそんなものです(^0^;)まだまだガンダムが出てくるまで2年の時間が必要でした(でも2年なんですよねー)

ところでメカデザインは前にも紹介した大河原邦男でした。(妙にタツノコくさいデザインなのはそのため。)ストーリー作成に富野喜幸も関わっていたとかで、主人公の母親が敵方に捕らえられて、洗脳され、地球攻略の先鋒となり、実の息子と対峙するという「ボルテスVよりも辛いお話が伏線で用意されていたりしましたが...スポンサーのブルマァクがON AIR中に倒産してしまったため制作費が十分に捻出できず(放映局は東京12チャンネルでしたし)、フィルムの使い回しで何とか凌いだりしましたが、おかげでよくわからないお話になってしまいました。(伏線が活かされないのは、この頃の作品では当たり前なことでした)
ちなみにメカンダーロボ自体を4つの合体パーツに分けて空中ドッキングをさせるのは、最後のスポンサーへの梃子入れだったのが、徒労に終わった結果だと思います。いまだにスパロボ大戦の仲間に加えられていないらしいのも、この辺の事情が原因かもしれません。
(そういえばガンダムのスポンサー、クローバーも後に倒産したし、マクロスのスポンサー、タカトクトイスも名作バルキリーを産みながらも倒産して、結局バンダイに引き継がれたのでした。美味しいd(^-^)ネ!>バンダイ)

2002年7月1日(月)


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