カテゴリ:うた
とおい細いご縁から、チケットをひらり、いただいたので、ちょいと中高生からなるブラスバンド部のコンサートを聴いてきました。
観客を楽しませようという選曲か、自分たちが楽しくできる曲を選んだのか、どうも後者だと思われるのだけれど、ジャズが中心のステージは、とてもにぎやかでした。 私は中高とブラスバンド部でクラリネットをやっていたのだけれど、5年やって、(ああクラ、向いてないなァ)と判って、今では触ることもないです。 朝連だって毎日やったし、土曜日も夏休みも冬休みも春休みも、日曜以外は学校行って練習していたのにね。 ちっとも上手になれなかったよ。 人前でソロパート吹くのが、嫌でいやで、しかたなかったりして。 あの頃のわたし、やっぱりうまく音楽を楽しめてなかったなあ、と思う。 毎日部活に出てたのは、何かやってる充実感が欲しかったんだな、と。 それでもやっぱり、合奏していて自分がひとつのパートになって、大きな音楽のうねりにのみこまれて、いっこの歌になったとき、それは快感だったよなあ、と。 コンサートがよかったな、と思えたのは、演奏の良し悪しというよりも、演奏した彼らの音楽に対する喜びが直球でぶつかってきたからです。 毎日練習している音ではなかったけれど、それでもひとりひとりソロを吹く彼らの緊張した顔と堂々のびた背筋、充足感。 この子ら決して、楽しむことを、忘れなかった。 たいしたもんだ。 感心した。 音楽は魔法。 腕を伸ばして振ったとき、てのひらから音がこぼれる体になればいいのにな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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