◇ メイドインカンボジア
日本で買う衣料品でメイドインカンボジアのものはあまり見かけませんが、これから少しずつ増えてくると思います。上の写真はプノンペンのロシアンマーケットで買った2ドルのTシャツ(言い値は4ドル)。生地(綿100%)が薄くて、意外に丈夫でこの暑い夏重宝しました。一枚しか買って来ませんでしたが、今思えば20枚ぐらい買ってくれば良かったと思っています。一枚150円程度でこの品質は素晴らしい。買ってくれば、職場の仲間にも売れました。タイではこんなに安くて、品質の良いシャツはまず見かけません。タイ製やベトナム製の値段が上昇してきているので、これからもっと安く生産できるカンボジア、ラオス、バングラデシュなどの製品が日本にも増えてくると思われます。タイやベトナムのインフレが進み、人件費や生活コストが上昇してきているので、輸出品も値上がりせざるをえません。大雑把に言って、タイの工場での一人当たりの人件費が月2万円前後、ベトナムは1万円前後、カンボジアは5,000円前後ですから、労働集約型産業の典型である衣料品の工場などは、いきおい人件費の安い国へ向かう傾向があります。単純に人件費が安いというほかに、他の条件も加味されるので、工場の移転はそんなに簡単にはいかないようですが。カンボジアは約1500万人と人口が少ないし、労働人口も少ないので、そんなに工場が増えるとは思えませんが。しかし、最近のビルの建築ラッシュは、10年前のカンボジアでは考えられません。生活の質はタイやベトナムよりは落ちますが、カンボジアは生活費が安いのでのんびり暮らすには良いところです。意外に屋台の食事もおいしいし、タイやベトナムと比べてまだまだ未開発なところが多いのもいい。上のシアヌークビルにあるオトレスビーチも開発が進めば、どんどんホテルやバンガローが建つでしょう。現在では、先の発展を見込んだヨーロッパ人が細々とバンガローを経営している程度です。