自転車お遍路・山奥での死闘!?
今日はこのあたり最難関の山寺連発である。遍路道ならすぐそこなのだが、自動車道は迂回させられる、させられる・・・やっと山道を登り始めるのだが・・・この傾斜・・・山寺への道は公道ではなく、寺とその檀家さんや有志たちで作った私道も多く、いわゆる快適な道でないことも多い。山寺の参拝が終わった頃には、もう五時前・・・次の山寺には行けないので近くの宿に電話するも・・・満室(((;-д- )うーむ、困った!! と思っていると、知人の寺の住職から電話が・・・前回の歩き遍路で仲良くなったので、逆打ちする旨伝えておいたのだ。「いま、どのあたり?」「山寺で近くの宿が一杯で・・・冬と違って、参拝者も宿も一杯ですねぇ」「今晩泊まるところがないんですよ~、知ってる宿とかありませんか?」などと電話していると・・・「んま~、自転車でここまで登ってきたの?」大きな声でおばちゃんに話しかけられた。「ええ、そうなんですけど宿が・・・」「んま~、それは大変!泊まるお金がないのね!これ持って行きなさい!」え!???????お札が一枚、手に握られていた・・・いや、そうじゃなく、宿が一杯・・・「いいの、いいの、歩きも自転車も、私たち車遍路から見たら関心よ!それで泊まりなさい。頑張ってねー」そのまま立ち去ってしまった・・・うーむ・・・手に握らされていたこの・・・千円・・・おばちゃん・・・いくら遍路宿ゆーてもいまどき千円で泊まれるところは・・・(;´Д`)でも、ありがたくお接待いただきまーす!あ!!住職からの電話も切れてるし・・・ 。゜(゚´Д`゚)うーむ、今下山すると、また明日この山を登ることになる・・・テントどころか寝袋も置いてきたからなー、野宿はきついなー。と思うものの、この山はもう登りたくない!!意を決して次の山寺へ向かうとまもなく・・・お遍路とは全然関係ないお寺を 発見(*゚Д゚) ムホムホ !恐る恐る、中に入る・・・最悪軒下でも借りれればいいや・・・「おお、それはお困りでしょう。ちょうど夕食の時間。泊まっていかれるがよい」ええっ!!超ラッキー!!宗派も違って全くお遍路とは関係ない寺だけど、ありがたいことだ。早速食堂に・・・ん・・・下は中学生?位から、上は70かるーくオーバーまでの男女や僧侶が約10人ほど。おお、ここは完全な精進料理だ!これぞ、寺の食事!という、素朴な?食事をご馳走になるのだが・・・味は意外にいけてるなーお代わりもすすめられたよーお、じいちゃんのおかずを譲ってくれたよーなどと、周りを観察しつつも・・・正座のまま、黙って食べ続けるのかー!!これはきつい!(;´Д`)山登った後に、30分の正座はきつかったなー・・・その昔、伊藤家の食卓だったと思うが、葬式の正座で恥をかかなくて済む・・・とかいう、正座で足がしびれない方法を覚えておいてよかった。・゚・(ノ∀`)・゚・。 この裏技がなかったら、死んでたな(;´Д`)風呂に入ると、子供たちが入っていたので、色々聞いてみると・・・みな、15,6歳で、家の寺を継ぐために修行に来ているそうだ。ここの寺人以外の男女は、ほとんどが世話人の方だが、一部鍛錬のために長居している人もいるらしい。ほほーー、15,6で家を出て修行とは感心なことだ。ワシにはとても真似できんΣ(・ε・;) 風呂から上がって、部屋に入ろうとすると、住職からお声が・・・「せっかく来られたんだし、今から皆で座禅をするので参加しませんか」せ、正座の次は座禅なのか・・・(;´Д`)しかし、断れる雰囲気ではない・・・道場?に入って、座り方を始め座禅の仕方を教わる。が・・・後ろで棒持って立ってるお坊さんが怖いよーーー。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン 皆で黙って(当たり前かw)、45分間の座禅・・・座禅もつらいが、この時期にエアコンなしのこの閉め切った道場がつらい。暑い、暑すぎる。風呂に入ったのがもう無意味(;´Д`)幸い殴られることなくw、座禅終了。「いやー、お遍路さんも大変なところに来られましたな」・・・って、あんたが座禅に誘ったんじゃないかーーー(;´∀`)あの15,6歳達は、毎日2回座禅をして他の修業もしているんだそうだ。うむ、日本の未来は安泰じゃ!翌朝目覚めると外が騒がしい。出発準備をして、外に出ると・・・げげげげ!な、なぜ、あなたがここに・・・Σ(゚Д゚;エーッ! 岡ちゃん!そう、サッカー元日本代表岡田監督だった(爆)皆、いろんなところで人知れず、鍛錬しているものなんですなぁ。日本代表を率いるということ、監督ということを改めて考えさせられた。さぁて、ワシには何のために修行が必要なのか・・・改めて考えてみるかぁ!※個人情報もあるので、寺の名前や宗派は伏せておきますm( __ __ )m