828910 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ライター大元よしき             “創意は無限”  

ライター大元よしき “創意は無限”  

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

yo-taigen

yo-taigen

Archives

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月

Calendar

Category

Headline News

Keyword Search

▼キーワード検索

2011年08月20日
XML
カテゴリ:物書き
JRの先頭車両に乗り、運転席の真後ろに陣取った。

子どものようだが、ここ私の好きな場所だ。

少し雨が残っているところがいい。

夏色の景色に味わいを加えていた。



一駅ほど行くと人ごみの隙間を縫うように、

小さな男の子が私の隣へ来た。

同じように運転席の真後ろにかじりついた。

だが、小さいので窓には届いていない。

思わず抱っこして見せてあげたいと思ったが、

振り向いたら若い母親が心配そうに私を見つめていた。

だがら、手が止まった。

どこうとしたが人ごみで動けなかった。

どうしたもんか?

そんな大人の思いを他所にその子は満足げだった。

3駅ほど行くと後ろの母親が「降りるよ」と

その子に声を掛けた。

するとその子は私の手を握り、

そのあとでバイバイをしてくれた。

温かだった。

名前も教えてくれた。

またね、と言って降りて行った。

幼稚園くらいだろうか、

笑った顔が可愛らしかった。


息子たちが大きくなったので、

あんなに小さな手は久しぶりの感触だった。



おじさん、嬉しかったよ。

楽しかったよ。

ありがとう、またね!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011年08月20日 08時33分27秒
[物書き] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X