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カテゴリ:読書/歴史系
今回は、第27章です。
宦官勢力を一掃しようとした唐の昭宗は、逆に強制的に退位に追い込まれてしまいますが、 やがて、朱全忠によって、宦官は全滅。 しかし、宦官という共通の敵がいなくなると、 今度は、今までつるんでいた貴族と軍閥の対立が始まります。 それを制したのが、やはり朱全忠。 すっかり力を失くしていた唐の昭宣帝は「梁」に位を譲るため退位し、 朱晃と名を改めた朱全忠が、皇帝の位に即くことに。(907年) ここに唐は、290年の歴史に幕を閉じることになります。 しかし、朱晃に禅譲した時の唐は、すでに地方政権に成り下がっていたので、 梁も全土に力は及ばず、ここからまた群雄割拠の時代、五代十国時代が始まります。 ちなみに梁(後梁)は、たった17年で滅びてしまいます。 みじか…。。。 で、五代というのは、後梁、後唐、後晋、後漢、後周の五つの国のことですが、 後周から出てくるのが、のち宋の太祖となる趙匡胤。 趙匡胤は、諸将から擁立されて、やむを得ず帝位についた、ということにするため、 酔っ払っている間に皇帝になった…という芝居をしようとしますが、 酒を飲んでいるうちに、なんと本当に酔っ払ってしまったそうで。。 冷や汗ものの禅譲劇でしたが、でもなんとか無事即位。 宋の国の誕生です。(960年) …なんか、おマヌケな建国エピソードですね しかし、この時はまだ天下統一とはならず、 それは次期皇帝で太祖の弟・太宗の時代までお預けです。 それについてはまた次章。 小説十八史略(6) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.14 10:21:19
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