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カテゴリ:読書/小説
教会のベンソン神父が若い女性を伴って、街のバーへ私を訪ねてきた。
連れの女性・長原美沙子の婚約で、神父は上機嫌に祝杯をあげた。 だが、一週間後、自殺未遂の新聞記事に彼女の名前が…。 暴力団に乱暴され、婚約を破棄されたのだという。 それを知った神父は一人で乗り込み、逆に返り討ちに遭ってしまった。 どうやら茶道の師匠である私の、封印したもうひとつの顔の出番のようだ―。 表題作を含む傑作ハードボイルド。 ![]() マティーニに懺悔を (ハルキ文庫) 茶道の師匠でありながら、家に代々受け継がれる武術の達人でもある『私』が主人公の、 連作短編集です。 「怒りのアイリッシュウイスキー」「ヘネシーと泡盛」「ブルゴーニュワインは聖なる血」 「マティーニに懴悔を」「鬚とトニック・ウォーター」「ビールの泡」「チンザノで乾杯」「ヘネシーの微笑」 という、どの話もお酒の種類がタイトルに入っている八編が収録されてます。 というのも、主人公の『私』がいつも通うバーが主な舞台になっているので。 そのバーでの顔なじみであるバーテンのシノさん、 ちょっとヘンな日本語を操る神父・ベンソン、『私』の幼なじみでピアニストの菫子など、 仲間のまわりで起こる、ちょっとした事件が描かれてます。 どれも派手な話たちではありませんが、敏ちゃんらしい、温かみのある話になってます。 まあまあ面白く読めました ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.21 12:07:32
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