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昨日もゼミの論文発表会のために徹夜。
体力をがしがし削られている。 論文のトピックは、自動車業界の環境経営。 興味深いが、「好きなこと」ではない。 ただ、学ぶことはいくつもある。 例えばマツダの経営から学んだこと。 1、自分の得意にフォーカスせよ。 2、好調なときほどそれを意識せよ。 3、手を広げすぎたら、徹底した効率化を図り、修正せよ。 ■ マツダはバブル期に、業績の好調をうけて、 自分達の得意なスポーツカー以外にも大幅に手を広げた。 いわゆるフルライン戦略。 低価格から高級車、スポーツカーからファミリーカーまで。 トヨタや日産と同じ戦略である。 ただ、トヨタとマツダでは規模が全く違う。 自らの丈に合った戦略ではなかった。 そのひずみは次第に現れてくる。 走行性能や技術力に定評があったマツダだが、 代わり映えのしない商品が量産される。 得意ではないところに幅を広げすぎたために、 自社の力が拡散してしまったのだ。 バブルは崩壊し、広げすぎたラインは、 負の遺産と化した。 ■ 93年、フォードへの身売りが決定した。 苦渋の決断であったであろう。 マツダは、不可能といわれた ロータリーエンジンを世界で初めて開発した。 技術力ではフォードにも負けていない。 でも現状ではどうしようもない。 ■ フォードから社長がやってきた。 工場の閉鎖、大量のリストラなど、 徹底した経営の合理化が行なわれた。 5ヵ年計画、2000年からのミレニアムプラン。 そうした中で、徐々に負債が減ってくる。 ■ マツダの社員達は、もう一度自分達の アイデンティティーは何かを考え直した。 その結果出てきたのが、「走り」だった。 「走り」に特化する。技術に特化する。 フルライン戦略はやめる。 販売も、自分の技術が生かせる、スポーツカー、 セダンなどに絞るという決断をした。 もう一度自分達の原点に戻るという決断だ。 ■ 93年から、9年の歳月がたった。 2002年5月起死回生の車が誕生した。 「アテンザ」は大ヒットのなった。 その後次々と発売された、 「デミオ」、「RX-8」、「アクセラ」 どれもヒット商品となり、 その技術力が認められ、 世界で129の賞を受けた。 技術のマツダの復活である。 ■ 強みに特化すること。 そしてそれを、好調なときほど意識すること。 その大切さを考えさせられた。 うまくいっているときこそ、 大きな落とし穴がそこに開いている。 衰退の入り口である。 そこにもし入り込んだとしても 抜け出せる強さを持ちたいものだ。 徹底した合理化。 マツダは営業利益の黒字化に6年かかった。 会社という巨大な組織の、複雑に入り組んだ 問題をときほぐしながら解決してゆく。 個人ベースでも同じであろう。 自分の生活を組み替えてゆく。 合理化し、入り組んだ問題を解きほぐす。 たとえ何ヶ月、何年かかろうが黒字が出る。 年々かかろうが、己を改革し続ける強さを持ちたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月03日 01時13分12秒
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