もう築40年を超えている親の文化住宅(アパート)ですが、
そんな属性の低いと思われる住人でも良い退去のされかた
をした人がいます。
その人はそんなに長く住んではいなかったのですが、
入居して1年くらいの時に、市会議員の選挙がありました。
で、その人は立候補することになったのです。
親は、○○さん、いい人やからあんたも入れてあげな。
と言われました。
「いいや、それはワシが決めることで親であっても強要するのはおかしい」
と反論。※当時大学生だったので、選挙権はあった。
オカン「そうか、まあ好きにしたらエエけど、お姉ちゃんは入れるっていってたで」
姉「私は、誰でもいいから、というか知っている人が他にいないから、まあ
お母さんが言っているし私は入れてあげるわ」
ワシ「ねーちゃんは、そうか。まあワシはナイショ」
で、結局ワシもその人に実は入れたのだが、親には言っていない。
そして、選挙結果当日。
オカン「あ、○○さん当選やわ、良かったねぇ」
ワシ「でも、もうウチの文化住宅から引越しするんだろうね」
オカン「残念やけど、出世で退去だから、ウチのボロ文化も捨てたもんやないね」
ワシ「そうやな、どうせ退去ならめでたいほうが良いもんな」
ささやかながら、人を支えるのも、大家の役割かな~と感じたものでした。