検査結果 先端巨大症
負荷試験
この検査は、下垂体、卵巣系の障害を知ること、成長ホルモンの反応性を調べることを目的に行われるものです。
これは、生理的なLH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を負荷(注射し、黄体形成ホルモン、卵巣刺激ホルモンの
血中の変動を調べることで分かります。
【検査結果】 共に異常!先端巨大症特有の奇異性上昇がみられる。正常な場合、LHは負荷後5倍以上FSHは負荷後1.5倍以上
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
30分後 |
60分後 |
90分後 |
120分後 |
負荷血液 |
LH |
2.10 |
59.50 |
55.00 |
45.40 |
37.80 |
負荷血液 |
FSH |
0.523 |
6.540 |
6.308 |
4.912 |
3.959 |
|
|
この検査は、下垂体の機能、甲状腺機能低下症の原因、プロラクチンの分泌異常、先端巨大症の診断を目的に行われるものです。
これらはTRHを負荷(注射)し、血中の変動を調べることで分かります。
TRH(甲状腺刺激ホルモン)やPRL(プロラクチン)GH(成長ホルモン)の分泌を刺激します。
【検査結果】成長ホルモン異常!先端巨大症特有の奇異性上昇がみられる。正常な場合は反応無し。
プロラクチンは正常。負荷前後で数値が2倍以上、且つ数値が20以上である。
ちなみにこの検査は先端巨大症の診断基準にはならない。
成長ホルモンは日内変動が激しいためである。
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
30分後 |
60分後 |
90分後 |
120分後 |
負荷血液 |
成長ホルモン |
20.0 |
111.6 |
42.8 |
25.3 |
19.7 |
負荷血液 |
プロラクチン |
29.0 |
73.6 |
70.9 |
54.1 |
42.7 |
負荷血液 |
TSH |
0.523 |
6.540 |
6.308 |
4.912 |
3.959 |
|
|
この検査は、副腎皮質機能を評価し、疾患の鑑別を行うための検査です。
【検査結果】共に正常!負荷前後で1.5倍以上である。
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
30分後 |
60分後 |
90分後 |
120分後 |
負荷血液 |
ACTH |
24.2 |
76.0 |
61.5 |
36.3 |
29.4 |
負荷血液 |
コルチゾール |
13.2 |
18.3 |
20.1 |
17.8 |
16.0 |
|
|
この検査は、ブドウ糖を内服し血糖(尿糖)を測定することで、糖代謝をみるための検査です。
(内分泌科では、成長ホルモンの分泌抑制をみるためにも行います。私はこれに該当。
採血のみで、採尿は通常省いているそうです。)
この検査は先端巨大症の判断基準にはいります。
【検査結果】成長ホルモンが異常!10ng/ml以上のまま抑制されない。血糖、インスリンは正常。 正常な場合、成長ホルモン 1ng/ml未満に抑制される。
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
30分後 |
60分後 |
90分後 |
120分後 |
負荷血液 |
血糖 |
79 |
103 |
152 |
167 |
178 |
負荷血液 |
インスリン |
5 |
48 |
47 |
6AA |
90 |
負荷血液 |
成長ホルモン |
12.6 |
12.4 |
23.3 |
23.4 |
20.3 |
|
|
ブロモクリプチン(パーロデル)負荷試験 (0002.5mg)
|
この検査は、ブロモクリプチン(パーロデル)を内服し、
プロラクチンと成長ホルモンの反応をみる。
過剰に分泌されているプロラクチンと成長ホルモンの数値が
2分の1以下になればブロモクリプチンの薬効はあったとみなす。
【検査結果】共に2分の1以下に減少しているので薬効有
正常人の場合、数値は上昇します。
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
2時間後 |
4時間後 |
6時間後 |
12時間後 |
負荷血液 |
成長ホルモン |
16.6 |
5.7 |
5.2 |
8.5 |
12.4 |
負荷血液 |
プロラクチン |
41.0 |
19.8 |
10.4 |
10.0 |
13.1 |
|
|
サンドスタチン負荷試験 オクトレオチド (0100.0μg 1アンプル)
|
この検査は、サンドスタチンを皮下注射し、成長ホルモンなどの反応をみることにより、下垂体の分泌機能を調べます。
【検査結果】成長ホルモンは負荷前後で2分の1以下に減少し薬効が認められた。だが医師いわく、もっと効いてもおかしくないはずなのだとか。効きが悪いようだ。
サンドスタチンはプロラクチンに作用はしないようだ。常に高値を維持していた。私の下垂体腫瘍は成長ホルモンとプロラクチンのホルモン産生型腫瘍であるとのこと。
材料 |
検査項目 |
負荷前 |
2時間後 |
4時間後 |
6時間後 |
12時間後 |
負荷血液 |
成長ホルモン |
15.3 |
6.0 |
8.8 |
9.8 |
16.9 |
負荷血液 |
プロラクチン |
43.0 |
42.1 |
42.8 |
40.1 |
41.1 |
|
|
画像診断
【検査結果】 下垂体腫瘍が認められる
マクロ腺腫(>10mm)
横に広がった変形腫瘍
鞍外進展の程度、特に海綿静脈洞への浸潤の可能性有
|
|
【検査結果】 頭頸部:トルコ鞍の拡大ないしは破壊
下顎角の開大ないしは下顎の突出
上肢:手指末節骨の花キャベツ様肥大変形
下肢:足底部軟部組織肥厚 heel pad (≧22mm)
胸部:正常
|
その他検査
この試験は、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)とコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の1日の動きを見ることにより
下垂体の機能を調べる検査です。
【検査結果】 日中変動が見られるので正常。異常な場合、変動がみられない。(高値維持or低値維持)
材料 |
検査項目 |
8:00 |
12:00 |
16:00 |
23:00 |
日変血液 |
ACTH |
35.0 |
8.2 |
10.2 |
3.2 |
日変血液 |
コルチゾール |
13.1 |
8.2 |
4.8 |
2.0 |
|
|
【検査結果】甲状腺ホルモンの数値が低かったためチラージンという薬を処方されました。
代謝系のホルモンなので太りやすいとのこと。
検査項目 |
検査結果 |
成長ホルモン |
9.5 H |
IGF-1 |
648 H |
プロラクチン |
43.9 H |
TSH |
0.316 L |
F-T3 |
2.21 L |
F-T4 |
0.59 L |
ACTH |
16.3 |
コルチゾール |
9.5 |
黄体化ホルモン |
3.30 |
卵胞刺激ホルモン |
7.30 |
エストラジオール |
34 |
|
|
【検査結果】 Normal LV contractility 正常。
検査項目 |
検査結果 |
AOD(mm) |
31 |
LAD(mm) |
35 |
IVST(mm) |
8 |
LVIDd(mm) |
52 |
PWT(mm) |
8 |
LVIDs(mm) |
32 |
EF(%) |
68 |
E波(cm/s) |
70 |
A波(cm/s) |
40 |
DcT(ms) |
195 |
僧帽弁 |
逆流(trace)
石灰化(-)
開放制限(-)
逸脱(-) |
大動脈弁(三尖) |
逆流(-)
石灰化(-)
開放制限(-)
左室流出路流速 1.3m/s
最大圧較差 6.8mmHg |
三尖弁 |
逆流(trace)
Vmax 2.1m/s |
肺動脈弁 |
逆流(+) |
左心房 |
拡張(-) |
左心室 |
拡張(-)
肥厚(-)
壁運動(良好) |
右心房 |
拡張(-) |
左心室 |
拡張(-) |
心嚢水 |
(-) |
下大静脈正常 |
呼吸性変動正常 |
肝静脈正常 |
呼吸性変動正常 |
|
|
この検査は手術を受けるにあたって腎機能をみるために行われたものです。
【検査結果】腎機能は正常
検査項目 |
検査結果 |
蛋白定量 |
2 L |
蛋白定量;総 |
0.04 |
CREクリアランス |
131.8 H |
クレアチニン |
69 |
クレアチニン;総 |
1.501 |
Na |
51 |
Na;総 |
111 L |
K |
11 |
K;総 |
24 L |
Cl |
39 |
Cl;総 |
85 L |
Ca |
5.0 |
Ca;総 |
108.8 |
無機リン |
36.0 |
無機リン;総 |
0.783 |
成長ホルモン |
38.2 |
成長ホルモン;比 |
53.6 |
遊離コルチゾール;総 |
104.4 |
遊離コルチゾール;比 |
0.070 |
蓄尿量 |
2176 |
|
|
先端肥大症の症状の軟部組織の肥大の中に「巨大舌」というものがある。
その巨大化した舌が原因で睡眠時無呼吸症候群を合併してしまうことがある為、この検査を行った。
【検査結果】 ODI(3%)が5.0以上で軽度とされるらしいが、私の場合4.0なので問題はなかった。
ただ、ODI(2%)でみると22.3と高値であったため「予備軍」であるとの事。
この合併症は下垂体腫瘍摘出後改善されることがほとんどだそうです。
項目 |
測定値 |
無呼吸低呼吸回数 |
18回 |
DS(3%)回数 |
32回 |
DS(2%)回数 |
178回 |
仰臥位DS(3%)回数 |
17回 |
SpO2<90 |
0.0% |
AHI |
2.3 |
ODI(3%) |
4.0 |
ODI(2%) |
22.3 |
仰臥位ODI(3%) |
2.9 |
SpO2最低値 |
93% |
|
|
手術をするのにもちこたえられるかの身体検査のひとつ。
【検査結果】 スパイログラムは正常。
スパイログラム
項目 |
測定値 |
肺活量 |
7.14L |
1回換気量 |
1.11L |
予備呼気量 |
2.86L |
努力性肺活量 |
7.15L |
1秒量 |
5.64L |
1秒率(G) |
78.9% |
1秒率(T) |
78.9% |
MMF |
4.86L/s |
フローボリュームカーブ
項目 |
測定値 |
ピークフロー |
11.17L/s |
V50 |
5.39L/s |
V25 |
1.87L/s |
V50/V25 |
2.88 |
V25/身長 |
1.16L/s/m |
|
|
|
© Rakuten Group, Inc.
|