今後の労使関係
本年の講義の予定です。 とりあえず,例年通り,5月に広島商工会議所において労働基準法基礎実務講座を予定。 そして,某企業において,企業内セミナー「管理職のための労働基準法や関連法令など,管理職に最低限必要な知識」について,1年にわたり行う予定。 また,おそらく他団体や研究所から随時セミナーの依頼があると思われるので,それ以外にも行う予定。 ところで,広島経済は最悪の状態。 そのため,今後はリストラを含めた企業や労働者からの相談が増えてくることが予想される。 これは個人的な考えだが,基本的には企業には「雇用の維持」を図って欲しい。但し,「使えない人材」は除きます。※「使えない人間」とは使えない人材を企業におけば重荷になるのは間違いないので,経営者や一生懸命働く人に迷惑をかけるのでは「使えない人材」を置いておく理由は全くない。とはいえ,企業にも「教育する」という責任はある。そのため,ここでいう「使えない人間」とは,教育や指導をしたにもかかわらず改善の見込みのない人材をいいます。 そして,企業には雇用の維持を図ってもらい,可能な限り「内需」の維持を図ってもらいたい。 というのは,企業にとって事業の再構築という名目で人減らしをするのは「諸刃の剣」であって,結局のところ企業自身に返ってくるからだ。 そのため,せめて個人消費の維持を図り,もって企業経営の最低限の安定を図ってもらいたい。 とはいえ,死ぬ思いをしても不可能だということも有り得るので「企業経営の安定」を計るのは決して簡単ではない。 だからこそ,こんな大不況期には経営者と労働者が一丸となって死ぬ気でしのいで欲しい。ある意味「我慢の分かち合い」だ。 「ワークシェアリング」も経営者と労働者の「我慢の分かち合い」という考え方の一つだ。そして,その気になれば,どんな業種だって不可能はないはず。 要は「経営者と労働者双方の協力」が,不況打開には必要不可欠だということ。 現在の大不況は,まだまだ「序の口」だと思う。これからは,労使ともども死ぬ気で頑張るしかないだろう。僕も気を引き締めて頑張っていきたい。