心肺蘇生法プロトコール【成人…8歳以上】
(気道確保を行って、呼吸があるかどうかを確認して下さい。)
片方の手を額に当て、あご先が天井を向くように、もう片方の手でそらして、ほほを患者の口元に近づけ普段通りの息をしているか確認して下さい。
(あえぎ呼吸は呼吸無しとすること)
※胸の上がりを「見て」、呼吸音を「聞いて」、息を「感じる」
※あえぎ呼吸(死線期呼吸)とは、しゃくり上げるような「ヒィ、ヒィ」と言うような呼吸
↓息をしている
回復体位を取らせます。身体を横向きにし、あごを突き出すようにして、寝かせて下さい。寝かせたら呼吸が止まっていないか、もう一度確認して下さい。
↓息をしていない
あなたは心肺蘇生法を知っていますか?→知っている→心肺蘇生法を実施して下さい。口からの出血などで人工呼吸が困難な場合は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみ実施して下さい。
↓知らない
胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施します。患者さんの胸の中央部(両乳頭の真ん中あたり)を両手(重ね)で4~5cmくぼむ程度(強く)、1・2・3・4・5(1分間に100回)ぐらいの速さで救急隊が到着するまで押し続けて下さい。
【成人】と【小児】【乳児】の胸骨圧迫の違いは、圧迫位置と圧迫する力加減です。
【小児…1歳~8歳未満】→胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施します。患者さんの胸の中央部(両乳頭の真ん中あたり)を両手(重ね)または、片手で胸の厚さの1/3が、くぼむ程度、1・2・3・4・5(1分間に100回)ぐらいの速さで救急隊が到着するまで押し続けて下さい。
【乳児…12ヵ月未満】→胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施します。患者さんの胸を両手で包み込むようにし、親指で胸の中央部(両乳頭の真ん中より少し下あたり)を胸の厚さの1/3が、くぼむ程度、1・2・3・4・5(1分間に100回)ぐらいの速さで救急隊が到着するまで押し続けて下さい。