2018/03/19(月)09:20
伊豆ヶ岳(埼玉・飯能市)
頭文字Dの舞台でもあった正丸峠からは、奥村茶屋の横を抜けて伊豆ヶ岳へ続く尾根道へと入っていきました。
頭文字Dの舞台でなくともぜひ正丸峠を経由したかったのですが、実は10年以上前に伊豆ヶ岳に登ったことがあって、その時に通った直登ルートを避けたいというのが一番の理由です。
ここからの関東ふれあいの道は、「伊豆ヶ岳を越えるみち」となっていました。
関東ふれあいの道の標識は関東各地で見かけますが、高尾を起点として一都六県におよぶ総延長1,800km、160コースの自然歩道です。
コースにはそれぞれ特徴的な名前が付けられていて、ふと歩いてみたくなるセンスあふれるネーミングばかりです。
(各コースの詳細は都県別に分かれており、埼玉県内のコースは→こちら)
その関東ふれあいの道「伊豆ヶ岳を越えるみち」ですが、コースに入るといきなり良からぬことが書かれていました。
ビッグフット・ムベンベ・ツチノコの類ならばぜひ見てみたいものですが、熊は要注意です。
正丸峠を経由するルートは、道のりでは直登ルートの倍近くあるのですが、それでも緩やかな尾根道を行く快適な山歩きでした。
尾根に風が吹き渡るとうっすら秋の気配すら感じたのですが、一旦風が止むと真夏に逆戻りして、熊よりも熱中症に注意です。
樹林帯の切れ間から右の方を眺めると、奥武蔵の盟主である武甲山の山容が見えていました。
武甲山には登ったことがなく、いつかはあの頂上に行きたいと思っています。
伊豆ヶ岳に続く尾根道を登りつつ行くと、直登ルートとの合流点である大蔵山分岐に来ました。
正丸駅からの最短ルートである東側の斜面は本当にきつく、木の根がむき出しになった急斜面をひたすら登る感じです。
東側の斜面
オーバーハングしていて、下が見えないほどです。
東側の斜面に比べれば緩斜面の尾根道ですが、それでもいくつかピークがあって、巻き道もないのでそのままピークを越えて行きます。
五輪山のピーク
前回の伊豆ヶ岳の登りは東側の直登ルーとからだったので、とにかくきつかった思い出があるのですが、頂上付近に岩場の急登があったことも思い出しました。
現在は岩場の登りは「男坂」となっており、原則として通行が禁止されていました。
「事故にあった場合、自己責任となります」と書いてありした。
伊豆ヶ岳に限らず、登山中の事故においては自己責任以外あり得ないかと思います。
現在は原則通行禁止となっていますが、前回はこの先にあるほぼ垂直の岩場をよじ登って行ったのを覚えています。
その時は女房(当時)が一緒だったのですが、どうしてもこの岩場を登ると言って聞かず、はらはらしながら登って行きました。
「鎖を両手で持っちゃだめ」とか「もっと右に寄せて」と言いながら、最後は下から押し上げるように登っていたのを覚えています。
今回は無理をせず女坂を行くことにしたのですが、伊豆ヶ岳へのルートが男坂しかないならば、男坂を行ったかも知れません。
その女坂も崩落によって途中で通行禁止となり、伊豆ヶ岳頂上へはさらに迂回路がありました。
男坂と女坂の間の迂回路(ニューハーフ坂?)
直登でも巻き道でもない道ではありましたが、結局伊豆ヶ岳山頂へのルートはこの一本しかなく、とにもかくにも山頂には登ることができました。
伊豆ヶ岳山頂(標高851m)
お盆中とあってか山頂には他に人がおらず、しばらくは頂上を独占できると思っていました。
人はいないものの、アブが大量にいたので即撤退です。
前回は伊豆ヶ岳から正丸峠の方へ戻ったのですが、今回はその先を行くことにしました。
伊豆ヶ岳頂上付近はやはり急斜面となっており、「しりもち坂」というふざけた名前のロープ場を下って行きました。
伊豆ヶ岳南側の尾根上にもいくつかピークがあり、下っては登るといった感じです。
古御岳のピーク(標高830m)
あれだけ下っていながら、登りも多かったので、結局標高差では20mしか下っていません。
高畑山のピーク(標高695m)
ようやく標高差で150m下ったところです。
関東ふれあいの道のルートやガイドブックでは、天目指峠から子の権現を経由して西武秩父線の吾野駅へ降りるルートが標準となっているのですが、今回はオプションを考えていたので、天目指峠で降りることにしました。
天目指峠
山道に比べてアスファルト道の歩きづらいことはわかっていながら、ここからはその舗装道を延々通って西吾野駅を目指して行きました。
(どうしてもこの目で確かめたいことがあったので)
アスファルトの照り返しから見た伊豆ヶ岳