パクス・ジャポニカ Vol.2

2022/05/02(月)06:19

飫肥城(日向国)~その1

城跡と史跡(宮崎・鹿児島編)(6)

日向灘の太平洋に面する宮崎県日南市にあって、少し山間部に入ると飫肥(おび)城の城下町が広がっています。 武家屋敷などが残る街並みは「九州の小京都」と呼ばれ、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されています。 かつては飫肥藩のあった藩庁跡は、飫肥城跡となっていました。 大手門(模擬再建) 大手空堀 大手門は1978(昭和53)年に再建されたもので、他の城郭の大手門を参考にして建てられたそうです。 大手門桝形内部 切込接ぎの石積みに塗壁の櫓門となれば、参考にした他の城郭はかなり限られてきそうです。 飫肥城の建造物は1873年(明治6年)の廃城令によって取り壊されました。 これまで数々の城跡を見てきましたが、明治の廃城令まで存続した建造物については、絵図だけでなく写真が残っているケースが多々あります。 絵図や写真が残っていれば外観復元できそうなものですが、飫肥城についてはそれも残っていなかったのでしょうか。 大手門を抜けるとすぐに本丸の石垣があり、不思議な縄張になっていました。 本丸石垣 本丸の石段 本丸虎口跡 本丸跡は飫肥小学校のグラウンドができるくらいに広く、隣には歴史資料館も建っていました。 歴史資料館 歴史資料館からは、大手門へ下る別の石段がありました。 石垣は現存するものだと思います。 本丸跡(飫肥小学校) スポーツ大会が行われているようで、ちょうどリレーの真っ最中でした。 実況もついていて、かなりの盛り上がりです。

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