くもり時々スモールマウス、きっと晴れるよ。

今年の冬は、去年のクランクベイトに引き続き、苦手なシャッドを特訓しました。



これまで、スモールマウスに対しては、ハードベイトでアプローチして来なかったので、全て
のハードベイトが苦手と言ってもいいと思います。

でも、冬場の管理釣り場のトラウトを相手に、ハードベイトの特訓を行ったことで、自分の
中では、釣れるルアーへと変わって行きました。

特に苦手だったクランクベイトは、今では、ポイントで最初にキャストするハードベイトと
して、本当の主力兵器になっています。

そして、今年は、またまた苦手なシャッドを鍛える年とし、その特訓第一弾として、今年の冬
もトラウト君達に練習相手になってもらいましたよ。（笑）

その特訓の中で一番に感じた事は、バス用ハードベイトのポテンシャルの高さです。

シャッドは、バス専用に作られたハードベイトのひとつですが、対トラウトに対してもかなり
効果的なことが分かりました。

特に、フィッシュイーターとなる大型のトラウトに対しては、必殺兵器！になります。

「狙って大物トラウトが釣れる！！ルアー」それが、バス用ハードベイト【シャッド】です。

実際、中禅寺湖のレイクトラウトを攻略する上で、スーパースレッジがシークレットルアーに
なっています。

バス用ルアーは、本当に凄いな！と思っている次第です。

シャッドと言われているバス用ハードベイトの主流は、サスペンドシャッド。

サスペンドシャッドの本当の威力は、ルアーをアクションさせて、ピタッ！と止めてステイ
で食わせることにあると思います。

でも、トラウトは、止まっているルアーを見るとUターンしてしまうんですよ。

ですから、管理釣り場のトラウトに対しては、ほぼステディリトリーブのみのアプローチ
でした。

【ただ巻き】のみ。

シャッドの持っているポテンシャルの1/3も使っていないんじゃないかな。

サスペンドシャッドの本当に力を使わずに、たた巻くだけの操作で、大物トラウトを狂わせる
んですから、その能力は、計り知れないものがあります。

長い前置きになってしまいましたが、シャッドの特訓の中でものにした管理釣り場のトラウト
の攻略方法をいくつか紹介したいと思います。

基本は、【ただ巻き】。一定のスピードで巻く【ステディリトリーブ】です。

これがどんな魚に対しても、とても効果的な釣り方だと思っています。

そして、ハードベイトの最も基本になる事は、ルアーの力を信じて巻き続けられるかです。

これが出来ないと、トラウトに対しても、全く釣れないルアーになってしまいます。

まず、バス用ハードベイトの持っている力を信じて巻き続けることですね。

季節が春になってしまって、効果的なハードベイトが少し変わって来ていると思いますが、
まずは、メインで使ったシャッド3種類を紹介します。



【スピンムーブシャッド】

ハイピッチウォブンロールアクションのラトル入りのサスペンドシャッドです。

水深2.5mまでが守備範囲。

このシャッドは、大物トラウトキラーです。

派手なアクションとサウンドで、トラウトを引き出すのですが、選んで大物が釣れるシャッド
のひとつと言えると思います。

誰も攻めていないロープレッシャーな場面なら、ファーストキャストのリトリーブ5回転以内
にバイトして来ます。

破壊力は、抜群に凄いです。

その分、魚がスレてしまうのも早いですが、スピーディーに活性の高い魚を探す釣りに向いて
います。

このシャッドの基本操作は、1秒1回転のステディリトリーブです。

これよりも早く巻いて来ても食ってきます。

次に、



【ダンク48SP】

水深4mまでを守備範囲にするラトル入りのサスペンドシャッドです。

管理釣り場は、深い所だと大体3～4mくらいの深さがあります。

このシャッドは、そのボトム付近に付いてるトラウトを狙うのに適しています。

スプーンでは、3m、4mの水深をレンジキープしてリトリーブするのは、中々難しいですが、
このダンクなら難なくDEEPレンジをキープして、他のルアーでは、攻略しづらいDEEPの
トラウトを狙い打ち出来ます。

ボディが小粒ながらも、移動重心システムなので、ロングキャストが出来るのもこのシャッド
の魅力です。

基本操作は、2秒1回転のデッドスローリトリーブ。

季節が真冬ということもありましたが、このスピードの反応が一番良かったです。

また、このシャッドの利点は、結構ゆっくりと潜行していくので、DEEPのトラウトだけで
なく、表層、中層のトラウトの活性も一度に探ることが出来る点です。

レンジキープする前の潜行時にバイトするケースも結構ありました。

DEEPまで早巻きしてそれからスローに巻くのではなく、状況によっては、最初からスロー
気味巻いて来てもいいと思います。

結構守備範囲の広いシャッドでした。

最後に、



【スーパースレッジ】

開発した今江プロが『究極のジャークベイト』と言わしめたほどのシャッドです。

守備範囲は、水深2mまでで、ノンラトル。

ラトル入りのシャッドで攻め切って、もう反応しなくなった状態のスレたトラウトを引き出す
ことが出来る、食わせのシャッドですね。

よりナチュラルに誘うことができる点が最大の特徴です。

このシャッドの操作は、オールマイティで、ハイスピードリトリーブからデッドスロー
リトリーブまで難なくこなします。

トラウトの活性が高い時は、ハイスピードで。活性が低い時は、スローに誘うのがいいと思い
ます。

混雑する管理釣り場では、特にこのシャッドが効果を発揮しますね。

【カラーについて】

基本は、【チャート系】、【クローム系】、【ナチュラル系】の3種類をローテーション
させます。

朝一は、強いカラーの



【チャート系】

のホットタイガーなどのカラーを使い、活性の高い魚を拾って行きます。

でも、チャート系は、かなり強いだけに、魚がスレるのが早いです。

だんだんと反応が悪くなってきたら、



【ナチュラル系】

のアユカラー、シャッドカラーなどをスローにリトリーブ。

チャート系、ナチュラル系どちらにも反応しなくなったら、オールマイティな



【クローム系】

のクローム、ステインゴールドなどのカラーを投入します。

クローム系は、不思議なカラーで、朝一でも、真昼間、夕マズメ、低活性、本当にどんな状況
でも対応する、とてもオールマイティなカラーです。

私の切り札的カラー。

カラーのアクセントとして、どんなカラーにも反応しない状況では、



【スケルトン】

もとても効果的なカラーで、スレたトラウトも結構イチコロです。

他には、



【ブラック】

もスレるのが早いカラーですが、とても強力なカラーのひとつでした。

最後に、スレたトラウトを攻略する為の最強のテクニックを3つ紹介します。

【デッドスローリトリーブ】

2秒1回転を基本に、シャッドが動くぎりぎりのスピードで巻くテクニックです。

何をやっても駄目な時、かなりの威力があるリトリーブでした。

トラウトの活性が低い時は、やはり、より動きの遅いものに反応するので、シャッドのスロー
なウォブンロールは、結構効きましたね～。

【デッドスローリトリーブ＆ボトムノッキング】

ボトムノッキングでもトラウトは、釣れるんですよ。

より効果的なシチュエーションは、風下のブレイクになりますが、シャッドが動くぎりぎり
のスピードで、リップをボトムにコンタクトさせ、「コツン！コツン！」とリトリーブさせ
ます。

使うシャッドは、DEEP攻略用の【ダンク】。

DEEPで使うのではなく、潜らせずにシャロー、ミッドレンジで、ボトムにコンタクトさせ
ます。

スプーンでは出せない動きなので、スプーンの動きにスレ切ったトラウトもイチコロで仕留
めることが出来ます。

最後に

【デッドスローリトリーブ＆ショートジャーク】

『究極のジャークベイト』【スーパースレッジ】を使います。

ここまで来て、ようやく、サスペンドシャッドの本当の能力を使う事ができました。

かなり厳しい状況で使う事になりますが、口を使わないトラウトにリアクションで口を使わ
せるテクニックです。

デッドスローリトリーブのハンドル10回転で、十分シャッドを意識させ、ロッドティップ5cm
幅のジャークを「チッ！チッ！」と2回入れて、ほんの一瞬ステイ、また、すぐリトリーブ
させます。

ジャークのあとステイを入れて、リトリーブした瞬間食って来ますよ。

5cm幅の小さいジャークでも、CBSバランサーによって、結構大きいイレギュラーな動きを
します。

この動きで、低活性のスレたトラウトも狂わせてしまいました。

スーパースレッジは、本当に恐ろしいハードベイトです。

以上、簡単に、バス用シャッドで管釣りトラウトを攻略する方法を紹介させて頂きました。

まだまだ、シャッドの特訓中で、紹介しきれていない部分もあると思いますが、バス用の
ハードベイトでも十分トラウトと渡り合える事が分かって頂けたと思います。

シャッドは、ハードベイトの中でも、結構弱い部類のルアーに入ります。

このルアーが実際に投入される時は、かなり、厳しい状況に陥っているでしょう。

でも、冬場に特訓したことが、必ず活きて来ると思っています。

特訓の相手をしてくれたトラウト達に感謝して、これから、本格的なバス釣りに入りたいと
思います。

今度は、初バスを釣らないとね！（笑）

参考にして頂ければ幸いです。

では。