ネコ・サソリの独り言サイト

またもやカナダのBBSで知り合った女性、Kさんがアイルランド在住の親戚を尋ねて来愛した。旦那さんとやっと９ヶ月になった息子さんとともに数週間滞在する予定である。

待ち合わせをしていたら、Grafton St.ならではのストリート・パフォーマンスが始まった。と、いえば優雅なものだが、その「アーティスト」はなんととても嫌われてる、まるで魅力がない男性で、引き連れていた子供（多分息子さんなんだろうと思う）がかわいそうだった。

M（そのアーティストの頭文字）は、観客を笑わせるのが目的らしいが、ユーモアでなく、とにかく年をとってたり黒人だったり太ってたりする人を、バカにするのが芸だと思い込んでるらしい。そこのそばへたってた私とDを麻薬売りだと呼び、荷物を持っていった黒人二人をナイジェリアからのレフュジー呼ばわりもしていた。

で、Dが怒って「何か面白いことをいえないのか？」と怒鳴りつけたらまあすごい剣幕。DをIdiotと呼んだりカウンセリングを受けろだのなんだの。ようするに観客の中に怒る人を見つけて口げんかするのも、エンターテインメントの一部だったらしい。そうしたら別の人が喧嘩を本当にけしかけてきて、Mはその男性の携帯電話を壊したりして警察沙汰になりそうなところさっさと逃げ出していった。

こんなこと、珍しいと思ったら大間違い。それがアイルランド。外人をけなして笑うメンタリティ、特に大勢移民が住み着くようになってから悪化したと思う。