天神様、つまり不当な追放に会い日本最大級の祟り神となってしまった菅原道真、その御霊を鎮めるために作られたのが天満宮です。北野天満宮と太宰府天満宮は追放経路の出立地と到着地ですが、その途中、宿泊、停泊した場所にも天満宮ができていること、何度か以前書きました。しつこくて申し訳ありません。当時の大阪は湖、梅田のあたりが海岸であり菅原道真はここから船の旅となります。その地にあるのが大阪天満宮です。
菅原道真は梅が好きでした。したがって天満宮には必ず梅がありますし、無ければ天満宮としては贋物です。北野天満宮、太宰府天満宮とも日本を代表する梅の名所です。大阪天満宮、別称なにわ天満宮は天神橋筋商店街の近くにあります…というとわかりやすいようでわかりにくいですね。日本一長い天神橋筋商店街の南の端に位置します。天神橋筋の北の端からはすごい距離がありますから気をつけてくださいね。最寄りの駅は南森町です。駅からは歩いて10分とかかりませんが、少しわかりにくいビルの陰にありますから行き先案内の看板などには注目してください。
天神様は勉学の神様でもあります。梅の時期は同時に入試の時期なのでたくさんの学生が参拝しています。「この人山では盆梅展も混雑しているのでは無いか」と思うかもしれませんが、学生さんは梅に興味が無いようです。盆梅展はそれほど混雑しません。北野天満宮の盆梅展では樹齢数百年の梅が展示されます。長浜の盆梅ほど長寿ではないものの、その立ち姿には歴史を感じます。大部分が枯れているのにわずかに生きている部分が力強く上に伸びて多くの花を咲かせている木まであるほどです。
ここでは通常ズームレンズ、広角、マクロの三種類を使ってみました。