消えてしまった日本文化「大阪天満宮 盆梅展」
日本は「文化財」をしっかりと保存する国であり、誇りに感じます。しかし一方で日本は多くの日本の生活文化を無くしてしまい、存在まで忘れてしまっています。お寺にある方位図を見つけてそう感じました。それは敗戦による西洋文化による制圧とは考えづらいところがあり、国民性のように感じるのです。アジアの中で旧正月を忘れてしまったのは日本くらいです。沖縄など一部は残っていますが基本的に日本人はすべて太陽暦で生活しています。文月、如月、師走など風情のある名称が現代になるとビジネスライクに数字で呼ばれています。つまり1月、2月…これは西洋文化ではありません。英語ではJanuary, February… 月を数字で呼ぶのは新しい日本の文化です。子の刻など時刻は十二支で呼ばれました。名残と言えば昼の12時近辺を意味する午(馬)の刻で、正午の前を午前、後を午後と言います。しかし一般的にはやはりビジネスライクに数字で呼びます。昼の12時過ぎを13時、14時等と12を越えた数字で呼ぶ言い方は海外ではあまり聞きません(書く事はよくあります)。これも日本らしい、だから西洋に押し付けられた文化ではなく日本人が自主的に取り入れた文化です。数え年、辰年生まれ、そのような表現も減ってきました。それどころか仕事をしていると今年が平成何年なのかさえ分からないでキリストの誕生日ベースの西暦しかわからなくなってきました。文化を失ったと見るのか日本が進化したと見るのか。運転免許は平成でかかれているので期限切れに気をつけましょう。