テーマ:スポーツあれこれ(11091)
カテゴリ:その他スポーツ
ひところスポーツ界で、女子スポーツ選手たちの「燃え尽き症候群」ということが話題になったことがありました。
発端は、たしか女子テニス選手の、ジェニファー・カプリアティ選手だったように思います。 カプリアティ選手は、14、5才でもう世界ランキング5位以内ぐらいに入り、テニスの「天才少女」とか言われていたのですが、ある年の全米オープンで、1回戦で敗退する、という波乱に見舞われ、そのショックのせいか、その後カプリアティ選手、何かおかしくなったしまったとのこと。 数年後またテニス選手として復帰したようですが、一時テニスから離れてしまい、普通の高校生として、学校に通うとかしていたが、ある時大麻を所持していて警察に捕まった、とか、その他いくつかの不祥事を起こした、とかいう話も聞いたように思いました。 カプリアティ選手に限らず、その他にも女子テニス選手で、トレーシー・オースチン選手や、アンドレア・イエガー選手といった選手らも、15、6才ぐらいの年齢で、4大大会で優勝したが、その後その選手たち、何かおかしくなってしまった、とかテニス選手生命があまり長く続かなかった、とかいう話も聞きました。 女子に限らず、男子でも、かつてたしか日本で開催された体操の世界選手権で、当時ソ連の、ドミトリー・ビロゼルチェフという選手が、16才という年齢で個人総合優勝しました。 体操の世界選手権クラスの大会で、男子の個人総合優勝者の「16才」という年齢は、体操史上最年少だったと聞きました。 当時の日本の男子体操選手の第一人者は、具志堅幸司(字が違っているかもしれません)選手だったでしょうか。 このビロゼルチェフ選手、次のオリンピックではソ連の男子体操チームのエースになるだろうと期待されていたようですが、ところがこのビロゼルチェフ選手、その後アル中になってしまったとか、交通事故を起こして負傷した、とかいう話を聞きました。 なにか女子テニス選手のカプリアティ選手らと同じような運命をたどったように思えます。 これは、まだ15才前後という年齢で、もう世界の頂点に立ってしまう、というのがよくないのではないか、という意見が出始め、テニスの4大大会や、その他オリンピック等の出場資格の年齢をもっと引き上げるべきだ、ということが言われ始めたようです。 かつてオリンピックの女子体操で、ルーマニアのナディア・コマネチ選手が10点満点を連発して、「白い妖精」と称され、一躍スターダムにのし上がったことがありましたが、当時コマネチ選手は14才。 現在オリンピックの体操競技の出場資格年齢は、出場時点で16才以上になっていること、と聞きました。 やはり年端の行かないスポーツ選手たちの「燃え尽き症候群」が考慮されたのだと思います。 現在女子フィギュア・スケートで、日本国内では、いや世界のレベルでもトップクラスの浅田真央選手も、昨年のトリノオリンピックには、年齢制限のために出場資格がありませんでした。 それでも、「これだけ世界の舞台でも活躍しているのだから特別枠で出場させろ」とかいう声もあったようですが、やはり「燃え尽き症候群」などを考慮し、医学的見地などから設定された年齢制限、ルールなのですから、ルールは守るべきであったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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