でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

お嬢が泣き言と愚痴の電話をかけてきた。
泣き言は「どう励ましていいかわからない」というもの。

お嬢は現在、戸締りをしっかりとすることを女子部に呼びかけている。
訳二ヶ月の任期中、20日間戸締り完全を呼びかけていたのに
いまだ3日しかなかったとか。
残り3週間ほど、とても目標達成はムリだ、という泣き言

ん～～、それを私に言われてもねぇ…

とりあえず、昔同じ鍵の委員たちが呼びかけてきたことや
やってきたことをやっているのかと聞いたら
「やってない」
┐(´д｀)┌ﾔﾚﾔﾚ　昔はそれでも完全にならなかったんだから
なるわけないじゃん。
とりあえず、言ったことをやってみな、と言ってみる。
こういうことって、下級生が悩んでたら上級生がさりげなくアイデアくれたもんだけどね。
今はそういう能力もないのかしらん…

愚痴の方は、「中高一貫校で、高校受験するのは個人の勝手なのに
なぜその受験生に思いやりをもって気を使わねばならないのだ？」というもの。
確かにな。
地域の子供の集まりと違い、中学に入る時点で中高一貫校を受験している
もちろん、入ってみて合わない、やりたいことができたから
他校への進学を希望する、というのはある。
だから、引き止めたりはしないけれど、
最初の覚悟が足りなかった部分もあるだろうし
中高一貫校、いやいや幼稚園から大学相当までの一貫教育を謳っている学園なのだから
相応の理解も必要。
その上での他校への受験だから、あくまでも個人的なこと。
私達の頃なら「中退」という重荷と
「二度と学園の中には足を踏み入れられない」ぐらいの覚悟で
学園を去ることを選んだものなのだ。
まさに苦渋の決断。

今、学園、いやいや女子部が衰退しているのは
この最初の覚悟の足りなさと、周知の足りなさだと思う。
一貫教育なのに、ぶつぶつとぶった切っている学園サイドも悪い。
私達は学部を終えなければ『卒業生』とは呼ばれなかった。
そのほかは、例え中学卒業時でも高校卒業時でも『中退』だ。
だからこそ、入学時には親子で話し合い、かなりの覚悟をもって望んだのだ。

数年前、学園長と直接話す機会があった際、
「なぜ女子部の卒業生はお子さんを学園に入れないのでしょう」と
問われたことがある。
その時はまだ、お嬢は女子部生ではなかったので、
「卒業生が女子部に必要と思っていることが、
どんどんなくなっているからだと思います」と答えた。
お嬢入学して三年。
胸張って言おう
「卒業生としては今の女子部を誰かに紹介することはできません」だ
今回のお嬢の委員生活でもそうだが、
昔あった、自分達で自治しているという自負を感じられない。
責任という言葉がなんとむなしいか。

大変なんです、といわれるが、そんなもんは分りきっているのだ
私は、大事な娘を苦労させるために進学させたのだ。
だからね、今の女子部でもかまわない。
お嬢は苦労しているから。
でも、やらせたかった苦労は今はない。
学園でなくてはできない苦労はない。
むしろ他校のほうが、昔のような苦労ができるかもしれない。
老舗校で、教育方針、信念を変えていない所はあるのだから。

「来期の委員で寮に入って、受験なんてできるの？」
「できなくはないでしょ。本人の覚悟次第だもの
ただね、受験を理由に委員を止めるなんて言ったら…」
「言ったら？」
「締め上げな」
受験のために委員をしない、そんなことが認められたなら
学園長に直談判にいくよ、あたしゃ。