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テーマ:☆健康のおはなし☆(15)
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物事を正しく見る目には「科学」が必要不可欠です。ところが気をつけなければならないのは「科学」のふりをした「仮説」「妄説」の存在です。
科学とは 「客観性(証拠)がある」 「再現可能である(実験できる)」 という二つの条件を満たすもののことをいいます。 例えばダーウィンの進化論。人間がアメーバからねずみ、サル、類人猿へと進化する最終過程で生まれた進化の頂点であるという説。これはまず「証拠」がありません。進化論が事実であるなら、当然存在するはずの類人猿と人間の間の種が、発見されていないのです。これをミッシングリング(失われた進化の輪)と呼びます。 さらに進化論は「再現」が不可能です。進化を実験によって発生させることができないのです。ですから、現在の科学界においては、進化論を科学的真実とは呼びません。進化論は単なる一つの仮説に過ぎないのです。 私たちは時として、その時点で生まれた仮説を「真実」のように錯覚して、あるいは「真実」のように誤解させて、大きな間違いを犯します。進化論を利用し、自分たちの人種こそ人類の中でもっとも進化した優良種だとして、劣った人種を抹殺してよいと主張したのがかのアドルフ・ヒトラーです。進化論によって死んだユダヤ人の数は、原爆で死んだ日本人の数なんか比較にならないほどたくさんいます。 医学もまた「科学」にはなりにくいものです。まず致命的なのが、人体実験ができないということ。 たとえばがん。 「丸山ワクチン」や「マツタケエキス」などはモルモットのがんに効果があることはほぼ確実とされています。ところが人間では治癒率がガタッと落ちる。それは投与量の問題かもしれないし、がんの種類によるかもしれない。けれども同じ状態のがんで比較実験を「人体を使って」行うことはできないのです。 人体を使って実験できない以上、それは科学とはいいきれません。抗がん剤にしても、丸山ワクチンにしても、それで治るかもしれないという「仮説」の域を脱しきれていない。私が東大医学部の研究室にいたとき、助教授から聞いた言葉を思いだします。 「がんなんて人体実験さえすれば簡単に克服できる…」 これはどこかの狂信的な宗教集団が言っているのではありません。日本医学の頂点にたっている東大の指導者が言っているのです。 医学は厳密な科学ではない。 自分の健康を守るのは、結局は自分自身である。 これを忘れないでください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003年03月22日 13時41分53秒
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